クリーンエネルギー&プラスチック関連動向     2025/5/5
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クリーンエネルギー&プラスチック関連動向     2025/5/5

合成燃料

NX商事 川崎港で船舶等へバイオ燃料供給実証        2025/4/24

 NX商事は、川崎市、兼松ペトロと共同で、川崎港でのバイオ燃料の供給実証事業を実施することになったと発表した。3社が協働で川崎港でのバイオ燃料を船舶へ供給する。NX商事はエネルギーサプライヤーとして、環境負荷の低い物流支援体制の構築を推進し、川崎港の脱炭素港湾の実現に向け取り組みを行うとしている。実証事業では、バイオ燃料活用の可能性と共に課題の抽出を行う。

双日 インドのバイオメタン製造・販売事業に参入       2025/4/30

 双日は、インドでバイオメタン製造の設計、建設、運転、保守を手掛けるGPS Renewables(GPSR)社と、インドの国営石油会社Indian Oil(IOCL)社が共同で設立した特別目的会社IOC GPS Renewables(IGRPL)社に出資し、インドでのバイオメタン生産、販売事業に参入すると発表した。IGRPL社は、農業廃棄物などを原料としたバイオメタン製造プラントを2026年度から2027年度にかけ、インド国内で30基稼働させ、年間16万トンのバイオメタンを製造する計画だ。総事業費は4億米ドル超を見込む。双日とGPSRグループは、インドでのエネルギー自給率向上に取り組むとともに、農業残渣の野焼きが主因とされる大気汚染の改善や農家の所得向上に貢献するとしている。

日揮 関西国際空港で国産SAFが初めて旅客便に供給  2025/5/1

 日揮HDは、日本航空、関西エアポートと共同で、国内の廃食用油を原料としたSAFが、関西国際空港での日本航空のJL891便(上海浦東行き)に旅客便として初めて供給されたと発表した。SAFFAIRE SKY ENERGYが、コスモ石油堺製油所内に設置した製造設備で量産したSAFが供給された。日揮HDは、国内廃食用油を原料とした国産SAFの普及拡大に取り組むFry to fly Projectの事務局を務めている。

東京都 家庭の廃食用油回収キャンペーンを開始       2025/5/2

 東京都は、SAFの原料となる使用済み食用油を家庭等から回収するキャンペーンを、東京2025世界陸上財団、および区市町村等と連携して開始したと発表した。回収した廃食用油は大阪府堺市にあるSAFFAIRE SKY ENERGYのSAF製造プラントで精製され、東京国際空港(羽田空港)など国内の空港に供給される。実施期間は5月2日から9月に開催される東京2025世界陸上期間を経て、10月31日までで、都内約80か所に回収所を設置する。

プラスチック

ハイケム シクロヘキサノンの国内供給体制を強化      2025/4/28

 ハイケムは、ナイロン原料中間体であるシクロヘキサノンの国内供給体制を強化すると発表した。ハイケムは、2009年よりシクロヘキサノンの製品タンクを千葉県内に設置し、中国から供給を受けている。今回、新たに関西エリアの兵庫県に供給拠点を設置し、東西2拠点体制を確立する。

M&A、出資

出光 CO2除去に特化したファンドに出資      2025/4/28

 出光興産は、CO2除去(Carbon Dioxide Removal: CDR)に関する事業に取り組むスタートアップ企業への投資に特化したファンドに出資すると発表した。ファンドは、スイスのCarbon Removal Partners(CRP)社が組成・運用する。出光は、出資に加え、CDR社とのパートナーシップを構築し、CDRに関する技術やプロジェクトの把握、およびカーボンクレジット創出に関する知見の獲得、CDRの社会実装を進めるとしている。出資は、出光の米国子会社を通じて行われる。

統計

ニュースウォッチ

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