水素、アンモニア、LOHC
カナデビア インド企業とグリーン水素製造でMoUを締結 2026/2/27
カナデビアは、インドのエネルギー開発事業者インフィスター・エナジー社(グジャラート州アーメダバード)と、インド・ウッタルプラデシュ州でのグリーン水素製造に関する検討を目的としたMoUを、山梨県甲府市内で締結したと発表した。山梨県とウッタルプラディシュ州は、2024年12月に互恵関係の構築に向けた基本合意書を締結している。カナデビアは、山梨県都留市に水電解スタックの量産工場を建設予定で、今回のMoUは、山梨県・ウッタルプラディシュ州のパートナーシップのもと締結された。カナデビアは、水素発生装置などの製品・サービスの提供を検討していく。
合成燃料、バイオ燃料
INPEX メタネーション試験設備での実証運転を開始 2026/2/24
INPEXは、大阪ガスと共同で推進している、INPEX JAPAN長岡鉱場(新潟県長岡市)越路原プラント内に設置したメタネーション設備で、製造した合成メタン(e-メタン)を、2月20日、天然ガスパイプラインへの注入を実施したと発表した。NEDOの助成事業として2021年よりCO2-メタネーションシステムの技術開発を開始し、2023年からは世界最大級となる400Nm3-CO2/hの試験設備の建設を行ってきた。設置された試験設備では、目標である96%濃度のメタンを製造が可能となった。実証事業を通じて、INPEXはCO2-メタネーション技術の知見と設備操業経験を蓄積し、システムのスケールアップおよび合成メタン導入の適合性について検討する。大阪ガスは、反応プロセスの技術開発を担当し、触媒技術やスケールアップに関する設計ノウハウ等を活用し、設備の最適化やプロセス設計を進める。
運搬・貯蔵、燃焼、その他
三菱造船 舶用アンモニア燃料エンジン向け装置を出荷 2026/2/24
三菱重工はグループ会社である三菱造船が、ジャパンエンジンコーポレーション(J-ENG)が製造するアンモニア燃料エンジン初号機「7UEC50LSJA-HPSCR」向けに、アンモニア燃料供給装置(AFSS)およびアンモニア処理装置(AGAS)を出荷したと発表した。三菱重工は、今回の早期市場投入により、J-ENG製アンモニア燃料エンジンと三菱造船製AFSS、AGASの組み合わせによる運用が実船で実証され、海事業界での脱炭素化の取り組みが加速されることを期待していると、コメントを出した。
日本ガイシ、中部電力 アンモニア焼成炉の実用化に向け共同研究 2026/2/24
日本ガイシと中部電力は、アンモニアを燃料としたセラミックス向け燃焼炉の実用化に向けた共同研究に関する契約を締結したと発表した。現在セラミックス向けアンモニア焼成炉は実用化されていない。日本ガイシは、アンモニアを効率的に燃焼できるリジェネレイティブバーナなどを用い、1,400℃以上の高温焼成炉関連設備の開発を進める。中部電力は、焼成炉へのアンモニアの供給方法や焼成炉から排出される排ガスの処理方法について検討を行う。両社は2025年度から試験設備などの整備を進めていて、2028年度末まで共同研究を進める。
プラスチック
三菱ケミカル 化粧品容器をプラ材質ごとに分離する技術を開発 2026/2/24
三菱ケミカルは、ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業と共同で、異なるプラスチック材質を分離する容器技術を開発したと発表した。三菱ケミカルが製造するブテンジオール・ビニルアルコール共重合樹脂(BVOH、商品名:ニチゴーG ポリマー)を中間層に用いる。これにより使用済み容器を水に浸して攪拌することで、材質ごとに分離することが可能になる。BVOHは、水溶性という特性のほか、EVOHと比較して低湿度下で優れたガスバリア性を示す。包装容器では、機能付与を目的にナイロンやアルミ箔などの異素材を組み合わせた多層包装が使用されているが、マテリアルリサイクルが難しいことが課題となっている。三菱ケミカルは、BVOH樹脂ニチゴーGポリマーを中間層に使用することで、マテリアルリサイクルの推進に大きく貢献するとしている。

東レ ポリアミド4のバイオ原料化技術を開発 2026/2/24
東レは、ポリアミド4の原料である2-ピロリドンを、バイオ由来原料から合成する技術を開発したと発表した。ポリアミド4の微粒子は、ファンデーションやアイシャドウなどの化粧品や洗顔剤などに使用されているが、海洋に流出した場合、マイクロプラスチックとして滞留し、様々な環境問題を引き起こす原因となっている。開発したバイオ由来2-ピロリドンを重合・加工したポリアミド4微粒子は、従来品と変わらない粒径、形状を実現し、海洋生分解性に優れるという。また、従来の石油化学プロセスと比較して、温和な条件で反応が進行する。東レは、2028年を目途に、主に化粧品向け微粒子として市場展開を目指す。また、開発した2-ピロリドンから、エンジニアリングプラスチックの原料であるN-メチルピロリドンや、高機能ポリマーのモノマーN-ビニルピロリドンへの応用展開も視野に入れる。

三菱ケミカル オフィスからの使用済みプラ循環利用で実証実験を開始 2026/2/26
三菱ケミカルは、三菱UFJ銀行およびリファインバースグループと、オフィスから排出される使用済みプラスチックの再資源循環に向けた覚書を締結したと発表した。三菱UFJ銀行日本橋別館で発生する使用済みプラスチックの一部を、リファインバースが回収、一次加工を行った上で、三菱ケミカル茨城事業所のケミカルリサイクル設備で油化し、日本ポリプロでポリプロピレン(PP)樹脂に再生した後、三菱UFJ銀行行員向けの社員証カードホルダーとして再活用する。Earth hacksが試算したCO2排出削減量は、30%以上となることが期待され、今後、デカボスコアにより見える化を行っていくとしている。

住友ベークライト 高密着性特殊フェノール樹脂シリーズを展開 2026/2/26
住友ベークライトは、各種素材に高い密着特性を保有する特殊変性フェノール樹脂製品群をシリーズ化したと発表した。代表例として2種を紹介している。ひとつは、電子部品等用途向けとして、トリアジン構造が金属表面と配位結合を形成し、金属と高い密着強度を発揮するスミライトレジンPR-56464。もうひとつが、カーボン素材向けとして、カチオンπ相互作用によりカーボン素材との親和性が向上し、密着性や耐久性を向上させたスミライトレジンPR-56091だ。住友ベークライトは、今後、高密着性特殊変性ポリマー樹脂の販売を通じて、顧客の多角化する材料設計ニーズに応えていくとしている。
統計
原油、ガソリン 販売量 2025年12月
エチレン 生産量、稼働率 2026年1月
汎用樹脂 販売量2025年12月
ニュースウォッチ
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