合成燃料、バイオ燃料
IHI CO2を原料とするSAF試験合成に成功 2026/1/9
IHIは、CO2と水素を原料としたSAFを、試験装置規模で合成することに成功したと発表した。合成したSAFは、米国ワシントン州立大学で評価を受け、航空機用代替ジェット燃料としての特性を有していると確認された。IHIは、2022年よりシンガポール科学技術研究庁傘下の研究機関であるISCE2と共同で、CO2と水素からSAFの原料である液体炭化水素を直接合成する触媒の開発を開始し、2025年9月からは、IHIがISCE2内に設置した試験装置で、液体炭化水素の合成試験を実施していた。IHIによると、開発した触媒は世界トップレベルの性能であるとしている。今後、新触媒によるCO2と水素由来の炭化水素直接変換合成法の商用化に向け、ASTM認証取得を目指す。
CO2回収、DAC、CCUS
ヤマ発 CO2回収装置の開発検討を開始 2025/12/25
ヤマハ発動機およびサクラ工業、JCCL、東洋製罐グループホールディングス、三井物産プラスチックは、共同開発契約を締結し、「CO2回収装置」の技術開発およびビジネスモデルの構築に向けた検討を開始したと発表した。工場の燃焼排ガスなどからCO2を回収するアミン含有ゲル技術と、排熱を利用した省エネ運転、NOx/SOx除去前処理を組み合わせた技術を開発し、中小企業にも導入しやすいモデルの構築を目指す。ヤマ発は、2025年11月に水素関連実証実験施設「ZERO BLUE LAB未森」(静岡県周智郡森町)の稼働を開始していて、今回の開発もこの拠点で行い、2027年7月末に大型装置の完成と、FSの完了を予定する。

東レ オールカーボン膜でCO2と水分の同時除去に成功 2026/1/9
東レは、オールカーボン製のCO2/メタン分離膜を用い、大阪府内の下水処理場に設置されたバイオガス製造設備で、CO2と水分の同時除去に成功したと発表した。バイオガスからバイオメタンを得るバイオガス精製では、主な不純物であるCO2以外にも、水分などの除去が不可欠だが、既存の高分子膜やゼオライト膜は、耐久性の問題から吸着剤などで事前に水分を除去する工程が必要であり、メタン精製設備の大型化とコストの増大が課題となっていた。実証では、水分除去コストが約70%削減できることを確認していて、水分除去工程を簡素化したバイオガス生成プラント構築が期待される。現在、1年間の長期実証を推進している。東レは、オールカーボン膜によるCO2分離技術が、バイオガス以外にも天然ガス生成の効率化や、工場排ガスなどからのCO2分離・回収およびCCUSへの展開が期待できるとしている。
運搬・貯蔵、燃焼、その他
川崎重工 40,000m3型液化水素運搬船の造船契約を締結 2026/1/6
川崎重工は、日本水素エネルギーと、40,000m3型液化水素運搬船の造船契約を締結したと発表した。ボイルオフガス(BOG)低減断熱システムを採用した、合計約40,000m3の液化水素用貨物タンクを搭載。推進機関には、従来型の油を燃料とする発電用エンジンに加えて、水素および油を燃料とする発電用二元燃料エンジンを追加搭載した電気推進システムを採用する。川崎重工の坂出工場(香川県坂出市)で建造し、2030年度までにNEDO GI基金事業「液化水素サプライチェーンの商用化実証」で、液化水素の荷役実証、および国際間の海上輸送を模した外洋条件下での実証試験を行う。川崎重工は、2021年に1,250m型液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」を建造している。
川崎重工 水素対応吸収冷温水機の販売開始 2026/1/8
川崎重工はグループ会社である川崎冷熱工業が、吸収冷温水機「Efficio(エフィシオ)」シリーズの水素燃料対応モデルの販売を開始したと発表した。副生水素を燃料とするボイラの水素燃焼技術を吸収冷温水機に応用し、冷凍能力を投入熱量と消費電力との合計に対する比率で示す定格COPc値で21.43と、業界最高水準を確立した。また、NOx排出レベルも都市ガス同等に抑えた。川崎重工は、今後も吸収冷温水機とボイラにおいて水素対応製品の技術革新とラインアップ拡充に積極的に取り組んでいくとしている。
体制
東洋エンジ カザフスタン社と脱炭素・尿素肥料分野で協力 2026/1/8
東洋エンジニアリングは、カザフスタン共和国の化学肥料製造会社KazAzot(カズアゾット)社と、脱炭素化および尿素肥料分野での協力を目的とした覚書を締結したと発表した。2025年9月に、東洋エンジの尿素造粒ライセンスが、カズアゾットの尿素肥料プラントに採用されることが決まり、これを契機にカズアゾットと協力を深めることになった。東洋エンジは、クリーンアンモニアなど脱炭素案件での知見を多数有してして、両社の協力関係を強化し、将来的な脱炭素および肥料案件を推進してくとしている。
統計
エチレン生産量・稼働率 2025年11月
原油輸入量・価格 ガソリン価格 2025年11月
ニュースウォッチ
- JERA社長「脱炭素投資、ペース調整して継続」 足踏みなら世界に遅れ 2026/1/2
- 東邦ガス社長「東南アジアで脱炭素支援」 eメタンの米国製造推進 2026/1/5
- CO2由来樹脂で自動車部品 三菱商事、米新興と商用化へ 2026/1/6
- グンゼ、プラフィルム再生加速 滋賀に脱墨設備 2026/1/6
- ENEOS、環境負荷少ないメタノールの供給検討 北米で船から船に 2026/1/6
- 国内プラ生産・消費が逆転 プラ循協まとめ 2026/1/6
- インド石油ガス公社が商船三井と合弁、エタン輸送 2026/1/7
- パナHD、光合成促進でCO2吸収増 クレジット創出も視野 2026/1/7
- フッ素樹脂を水平リサイクル ニッキフロン、新工場稼働 2026/1/9