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クリーンエネルギー&プラスチック関連動向     2026/2/23
クリーンエネルギー&プラスチック関連動向     2026/2/23

クリーンエネルギー&プラスチック関連動向     2026/2/23

政策・規制、審議会

経産省 最近の水素・アンモニア政策動向について      2026/2/18

 経済産業省は、2月18日の資源エネルギー調査会で、最近の水素・アンモニア政策動向調査資料を公表した。ここでは、資料から水素・アンモニア分野の世界動向について、概要を抜粋する。

世界動向
●グリーン製品市場の形成停滞も、底堅い動向は継続
 ・ インフレによる開発費の増大や円安、化石燃料価格の低減によって、世界的にグリーンな製品の市場形成が停滞。bpはグリーン投資を縮小、Shellは、LNGに注力。また、IMOはネットゼロ枠組み採択を1年延期。
 ・ EU、英国、ドイツなどは、経済の強靭性やエネルギー安全保障の観点から、水素に関する予算や支援を継続。2030年よりも早い商業運転開始を目指す動きがある。TotalEnergieとRWEはグリーン水素供給契約締結。UniperはAM Greenとグリーンアンモニア長期契約締結。

●米国 
・ トランプ政権によりクリーンエネルギー普及の動きは失速も、CSS等税額控除は継続。水素・アンモニアへの影響は限定的との観測もあり。

●中国
・ 2024年時点で世界の水素需要の約3割と世界最大の水素消費国。燃料電池車の販売急増もあり、グリーン水素・アンモニア製造プロジェクトでは開始済みあり、急激な勢いで社会実装が進行中。

●韓国
・ 水素政策積極的に推進・強化。現代、サムスン、ポスコなどを中心に、関連技術が発展。

●日本 水素等の政策的位置づけ
・ 世界に先行した技術開発のため、先行的な企業の設備投資を促進。大規模サプライチェーン構築を支援と共に、コスト低減と利用の拡大を、規制・支援政策で進める。

水素、アンモニア、LOHC

川崎重工 NEDO GI基金事業に液化水素バンカリング自動化技術開発が採択 2026/2/20

 川崎重工は、開発を進めている「液化水素バンカリング自動化技術の開発」がNEDO GI基金事業に採択されたと発表した。大型水素燃料船の社会実装のためには、水素燃料供給システムの開発に加えて、船外から液体水素を補給するバンカリング設備を整備する必要がある。実証事業では、液体水素バンカリング用陸上設備の構築、およびオペレーションの最適化・自動化に取り組む。

合成燃料、バイオ燃料

日揮 SAF原料としての廃食用油資源化促進協定締結自治体等追加    2026/2/17

 日揮HDは、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGY、コスモ石油マーケティングと共同で推進している国内SAF製造において、2月17日、愛知県東郷町および中部国際空港と、2月19日明石市と廃食用油を活用したSAFの普及促進に向けた連携協定を締結したと発表した。これまで東郷町の家庭から排出された廃食用油回収実績は2,460L、施設からは5,330Lであった。明石市が提供する廃食用油は年間40,000Lを見込んでいる。

INPEX 敦井上越SSにRD40専用給油機を導入      2026/2/17

 INPEXは子会社であるINPEX JAPANが、新潟県上越市で運営する敦井上越サービスステーションで、軽油にリニューアブルディーゼル(RD)を40%混和したRD40専用給油機を設置し、ネクスコ・メンテナンス新潟向けに供給を開始したと発表した。INPEX JAPANは、Nesteより調達したRDを2023年から、2024年からはRD40の供給・販売を開始してきたが、SS店頭でのRD40販売は、日本初となる。INPEX JAPANは、今後もRD、RD40の供給拡大を行っていくとしている。

ENEOS FDAにSAF環境価値を提供 2026/2/19

 ENEOSは、鈴与商事と共同で、フジドリームエアラインズ(FDA)に、現物のSAF供給に代わるSAF環境価値を富士山静岡空港で実施すると発表した。ENEOSが成田国際空港に供給したSAFの「環境価値」を、富士山静岡空港で鈴与商事がFDAに供給するジェット燃料に割り当てる。これによりFDAはSAFの供給を受けたこととなる。国交省は、EUに導入されているフレキシビリティ制度を参考に、柔軟なSAF供給方法の検討を行っていて、今回の実証により、課題の抽出・分析を行う。

CO2回収、DAC、CCUS

東京ガス CO2資源化サービスを導入 2026/2/19

 東京ガスは、東日本旅客鉄道のTAKANAWA GATEWAY CITYに、ガス機器排気中のCO2をリサイクルし、洗浄剤等の原料となる炭酸塩をオンサイトで製造する「CO2資源化サービス」を導入すると発表した。運用は東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES)が行う。東京ガスが所有する、カナダのスタートアップCleanO2社製CarbinXを、TAKANAWA GATEWAY CITY内「THE LINKPILLAR 2」のエネルギーセンターに設置し、CO2を水酸化物と反応させて炭酸塩を製造する。製造した炭酸塩はTAKANAWA GATEWAY CITYのくらしの中で利用される予定だ。

IHI プロセスガス圧縮機の吐出圧力昇圧に成功        2026/2/20

 IHIはグループ会社であるIHI回転機械エンジニアリングが、プロセスガス圧縮機の実証試験を実施し、CO2を流体とした最高吐出圧力20MPaGでの昇圧に成功したと発表した。この昇圧性能は、商用CCUSの際に、CO2の超臨界状態である7.38Mpa(31.1℃)の圧力で深部塩水帯水層注入を可能にする。今回、IHI回転機械エンジニアリングは、世界トップレベルの高速回転・高効率技術を保有する遠心ターボ型圧縮機を使用して実証を行った。IHIは、実証試験を通過点として、脱炭素に対する貢献度が高いプロセスへの適用拡大を図り、脱炭素バリエーションでの中核技術の確立と信頼性の向上に取り組むとしている。

体制

日本ゼオン 米国Visolis社とバイオイソプレンモノマー、SAF事業化でタームシートを締結        2026/2/16

 日本ゼオンは、米国Visolis社と、バイオ由来のイソプレンモノマーおよびSAFの事業化および生産設備の投資判断に向けた法的拘束力のあるタームシート(本契約前の基本合意書)を締結したと発表した。2024年3月のMoU、2025年4月発表のFSの結果を踏まえ、事業化に向けた最終投資判断(FID)に対するマイルストーンとしての位置づけとなる。

三菱ケミカル コニシに合成樹脂エマルジョン事業を譲渡       2026/2/17

 三菱ケミカルは、子会社であるジャパンコーティングレジン(JCR)が手掛ける合成樹脂エマルジョン事業および三菱ケミカルが手掛けるアクリルエマルジョン事業を、接着剤等製造販売を手掛けるコニシに譲渡すると発表した。JCRは1959年設立以来、合成樹脂エマルジョンの開発・製造・販売を行ってきたが、三菱ケミカルは事業ポートフォリオ見直しを進める中、ベストオーナーのもとで事業運営を行うことが最善と判断し、コニシに事業を譲渡することを決定した。JCRの2025年3月期の売上高は122億円。2026年12月1日の譲渡完了を予定する。

日本ゼオン COP新プラント建設起工式を実施 2026/2/18

 日本ゼオンは、山口県周南市の事業用地でシクロオレフィンポリマー(COP)を生産する新プラントの建設工事起工式を、2月18日行ったと発表した。製品名ZEONEXおよびZEONORで販売されているCOPは、高透明性プラスチックで、光学フィルムや光学レンズなどの用途や、シリンジや細胞培養プレートなどの医療用途、半導体搬送容器などへの用途展開で需要が増加している。日本ゼオンは、新プラントを「日本ゼオン株式会社 徳山工場東製造所」と命名し、COPの年間生産能力を約30%増強する。新プラントは2028年度上期の竣工を予定する。

プラスチック

JFEエンジ DICよりエポキシ樹脂プラントEPCを受注 2026/2/17

 JFEエンジニアリングは子会社であるJFEプラントテクノロジー(旧、住友ケミカルエンジニアリング、JPT)が、DICよりエポキシ樹脂プラント建設工事のEPCを受注し、建設工事を開始したと発表した。DICは、エポキシ樹脂プラントを千葉工場に増設することで、拡大する半導体向け需要に対応する。JPTは、石油化学品や高機能化学品など幅広い分野で、基本計画からEPCから提供できる体制を構築していて、エポキシ樹脂に関連する実績が評価され、受注に至ったとしている。新設プラントの運転は2029年7月を予定する。

M&A、出資

UBE CO2回収技術スタートアップImmaterial社に出資     2026/2/16

 UBEは、モノリシック金属有機構造体(m-MOFs)技術を活用したCO2回収技術を開発している英国のImmaterial社に出資したと発表した。Immaterial社は、イギリスのケンブリッジ大学発のスピンアウト企業で、世界で唯一 m-MOFを製造できる特許技術を保有している。この技術により、CO2回収にかかる設備投資と運用コストを最小限に抑えることで、脱炭素化のコスト削減に貢献することが期待されている。UBEは、Immaterial社への事業および技術開発への支援を通じ、事業の確立・発展を目指すとしている。

統計

エチレン 生産量、稼働率 2026年1月

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