技術、製品
豊田合成 廃プラ活用グラブボックスが「日本力賞」を受賞 2025/12/11
豊田合成は、「廃車から回収したプラスチックを５０％配合した自動車部品（グラブボックス）」が、モノづくり日本会議・日刊工業新聞社主催の第２２回“超”モノづくり部品大賞の「日本力（にっぽんぶらんど）賞」を受賞したと発表した。解体業者と協業して品質の良いリサイクルＰＰを確保し、豊田合成が新材にリサイクル材を５０％混合して新材と同等の性能を持つ製品として生産した。耐衝撃性が必要な内装部品であるグラブボックスへの水平リサイクルは世界初となる。
新事業
アイシン高丘 インドネシアでバイオ炭生産開始 2025/12/9
アイシン高丘はインドネシアの現地法人が、約２０億円を投資して建設したバイオ燃料「Ｂｉｏ-Ｍ-Ｃｏｋｅ」生産工場の開業式を実施したと発表した。Ｂｉｏ-Ｍ-Ｃｏｋｅは、アブラヤシからパーム油を生成する過程で残ったヤシ殻を原料して製造するバイオ炭だ。アブラヤシが成長過程でＣＯ２を吸収するためカーボンニュートラル燃料とされている。キュポラに使用される石炭コークスの代替燃料として使用が可能だ。開業した工場のバイオ炭生産能力は１，２５０トン／月だが、今後追加投資を行い将来的には月産７，５００トンまで能力を拡大し、２０３０年度までに自社のキュポラで使用するすべての燃料をＢｉｏ-Ｍ-Ｃｏｋｅに置き換える計画としている。
デンソー ＱＲコードで養鰻事業を支援 2025/12/10
デンソーは、日本持続的養鰻機構を通じて、シラスウナギの採捕事業者および取扱事業者に対して、シラスウナギトレーサビリティ支援システムを提供すると発表した。２０２５年１２月１日より水産流通適正化法にシラスウナギが適用されたことから、事業者への取引記録の作成保存などが義務付けられることで事務作業負担が課題となっていた。デンソーは、事業者への負担軽減を目的として、取引に関わる情報を簡単に記録・伝達できるシステムをＱＲコードを活用して開発した。システムは、採捕事業者ごとに発行されたログイン用ＱＲコードを読み取ることで漁獲番号を自動で生成し、取引量入力で記録を作成、データベースに保管される。システムは１２月から全国のシラスウナギ漁獲期に合わせて運用を開始し、年間１万人の事業者の利用を見込む。
エフ・シー・シー フィリピンで水田由来メタン削減プロジェクトを開始 2025/12/11
エフ・シー・シー（ＦＣＣ）は、カーボンクレジット創出事業を展開するＧｒｅｅｎ Ｃａｒｂｏｎと連携し、フィリピン・ネグロス州で水田由来のメタン排出削減を目的としたプロジェクトを開始したと発表した。水田の水位を目安に数日おきに入水と自然乾燥を繰り返す間断灌漑（ＡＷＤ：Ａｌｔｅｒｎａｔｅ Ｗｅｔｔｉｎｇ ａｎｄ Ｄｒｙｉｎｇ）技術を導入する。ＡＷＤを導入することで、土壌内部の嫌気性環境を改良しメタンガス発生量を抑制することができる。水使用量の削減や収穫量の増加、農薬使用量の低減など農家の収益性向上にも寄与する。また、日本とフィリピンとの二国間クレジット（ＪＣＭ）の活用で、相当分の温室効果ガス削減を見込む。ＦＣＣは、現地関係機関と協力しながら初年度１００ｈａから開始し、最終的には２，５００ｈａ規模への拡大を目指す。
Ｇｒｅｅｎ Ｃａｒｂｏｎは、２０２５年１０月に、大阪ガス、出光興産、兼松などと共に、ＪＣＭに基づくフィリピンでのＡＷＤ活用「水田ＪＣＮコンソーシアム」を組成している。
体制
豊田自動織機 刈谷工場新事務所棟の業務を開始 2025/12/10
豊田自動織機は、刈谷工場内に建設を進めてきた新事務所棟が竣工し、２０２６年１月６日より業務を開始すると発表した。
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