自動車部品関連動向 2025/6/23
自動車部品関連動向 2025/6/23

自動車部品関連動向 2025/6/23

技術、製品

デンソー BEV熱マネ技術が令和7年度愛知発明大賞を受賞    2025/6/17

 デンソーは、「BEVの普及課題を解決する熱管理システム」に関する特許が、愛知県発明協会が主催する「令和7年度愛知発明表彰」において愛知発明大賞を受賞したと発表した。受賞した発明は、冬場など低温環境下でのヒートポンプ運転時に、電動駆動ユニットの廃熱や暖房熱などBEV車両全体の熱を活用して室外器の着霜を防ぐものだ。着霜環境下でのヒートポンプの制御により、航続距離を20%伸ばすとともに、走行中の除霜と放熱部の保護を実現する技術が評価されたとしている。

東海理化 自動運転バスのレベル4実証を佐賀市で実施 2025/6/17

 東海理化は、楽天モバイル、佐賀市交通局、建設技術研究所、沖電気工業、先進モビリティ、佐賀市と連携して、総務省「地域社会DX推進パッケージ事業(自動運転レベル4検証タイプ)」に提案した事業が採択され、2025年6月より佐賀市での実証を開始したと発表した。実証では、車載センサ検知範囲外の人などの検知・通知による車両制御、通信輻輳下における監視映像等の情報伝送の安定的な継続、中山間地域など条件不利地域での通信の安定性確保について検証を行う。楽天モバイルが事業の代表機関となり、東海理化は遠隔システムの統括を担当する。

愛三工業 アンモニアSOFC発電技術開発がNEDO研究開発事業として採択   2025/6/17

 愛三工業は、太陽鉱工、鈴鹿工業高等専門学校、山梨大学と共同で研究を行っている「アンモニアSOFC発電システムの分離膜を利用した高効率化技術開発」が、NEDOの研究開発事業として採択されたと発表した。愛三工業は、2022年11月に発表した中期経営計画で、クリーンエネルギー技術活用事業の開発を成長事業のひとつに挙げていて、2023年6月には燃料電池部品開発のマグネクスを買収しているほか、広島大学やハイドロラボ社などとアンモニア発電の研究開発を実施している。これまで愛知県などからの研究開発補助金を取得しているが、今回採択されたNEDO研究開発事業では2025年度、2026年度各2,000万円、総額最大4,000万円の補助金の受領となる。

住友ゴム 3Dプリンターで加工できるゴム材料を開発  2025/6/19

 住友ゴム工業は、3Dプリンターで加工できるゴム材料を開発したと発表した。これまで3Dプリンターでは、ゴムのように柔らかく、弾性のある樹脂製品はつくることはできたが、復元性や耐久性に課題があった。開発した3Dプリンター用ゴム材料は、長時間かつ高温で圧縮負荷をかけた場合でも高い復元性を発揮するとともに、2,000万回の繰り返し圧縮試験にも耐える圧縮耐久性を持つ。これにより、これまで3Dプリンターでは作れなかった、人の指先と同様な滑りにくさが必要なロボットハンドの指部分や、人の臓器と同等の柔軟性と弾力性を持つ医療訓練用臓器シミュレーションモデル等への適用が期待される。住友ゴムは2026年中の事業化を目指し研究開発を進めるとしている。

リケンNPR 水素エンジンコンバージョンバスで実証試験       2025/6/17

 リケンNPRは、五島育英会、東京都市大学、日清オイリオグループと共同で、NEDOの「水素製造・利活用ポテンシャル調査」に提案した「既販重量車の水素コンバージョン事業の実現性調査」が調査事業に採択されたと発表した。調査事業では、リケンNPRと東京都市大学が、既販バスの水素コンバージョン事業の実現に向けたニーズ調査などにより情報を集めるとともに、日清オイリオの事業場をフィールドとした実証試験の準備を進める。

新事業

豊田合成 自動車部品端材を使用したアウトドアポーを発売     2025/6/20

 豊田合成は、名古屋駅近隣のボルタリング事務「KNOT」と共同で、エアバックやシートベルトの端材を活用したアウトドアポーチを企画し、販売を開始したと発表した。豊田合成は自動車部品端材の再利用による一連の企画・製品化を「Re-S」として展開している。KNOTとの共同企画は今回で2度目だ。企画したKNOTポーチの価格は、2,200円で、KNOTのジム及びRe-Sオンラインショップで販売される。

フタバ産業 レーザー除草ロボットが農水省から開発供給実施計画の認定受領   2025/6/17

 フタバ産業は、開発を推進している「レーザー除草ロボット」が、スマート農業技術活用促進法に基づく「開発供給実施計画」の認定を受けたと発表した。開発を行っているレーザー除草ロボットは、AIによる画像処理技術を活用して、雑草の成長点や害虫の急所などを青色レーザーでピンポイントに照射し死滅させる。フタバ産業は、大阪大学および農研機構と連携し、このロボットを活用することで、露地野菜での除草や害虫防除に要する労働時間を80%削減することを目指した上で、社会実装に取り組んでいくとしている。

M&A、出資

武蔵精密 バングラデシュでglafit社と2輪EV事業で協業      2025/6/20

 武蔵精密工業は、日本のモビリティスタートアップglafit社と、バングラデシュでの2輪EV販売展開に向けた協業を目的とした基本合意書(MoU)を締結したと発表した。協業では、glafitが構想しているBaaS(Battery as a Service)型バッテリー交換システムと、武蔵精密のe-Axleを搭載した2輪EVを統合し、バングラデシュでの2輪EV事業を展開する。両社は、資本提携契約を締結するとしている。

体制

パイオラックス 本店と技術拠点を移転 2025/6/16

 パイオラックスは、現在横浜市西区花咲町にある本店、及び横浜市保土ヶ谷区神戸町にある横浜テクニカルセンターを、2025年10月1日付けで、横浜市保土ヶ谷区岩井町51番地に移転すると発表した。旧本社ビルの劣化により、2022年4月に現住所に移転していたが、新本社の建設が完了するのに伴い移転する。

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