自動車部品関連動向 2025/6/9
自動車部品関連動向 2025/6/9

自動車部品関連動向 2025/6/9

小糸製作所 シグナルロードプロジェクション搭載ヘッドランプの量産を開始    2025/5/30

 小糸製作所は、方向指示ランプの点灯に合わせて路上にV字型のサイン(シェブロン)を投影するシグナルロードプロジェクション搭載ヘッドランプを開発し、量産を開始したと発表した。開発したシグナルロードプロジェクションは、LED1つとレンズ2個で構成され、ヘッドランプ内に収まる。5月23日にトヨタ自動車から発売されたカローラクロスに搭載された。

ミクニ スズキとBEV先行開発業務の委託で合意       2025/6/2

 ミクニは、スズキとBEVの先行開発業務の委託に関する基本合意書を締結したと発表した。ミクニの小田原事業所にスズキの試験設備を導入し、BEVのサーマルマネジメントに関する開発を行う。ミクニは、保有するデジタル開発およびシステム開発を活用し、開発効率の向上に貢献するとしている。

アイシン、花王 常温防錆洗浄剤が「環境省」で「環境大臣賞」を受賞      2025/6/3

 アイシンと花王は、共同で開発した常温防錆洗浄剤「ステイブライト」が、国立環境研究所と日刊工業新聞社が主催する第52回「環境省」で、「環境大臣賞」を受賞したと発表した。アイシンの製造するトランスミッションの金属部品では、温度変化による結露で金属に錆が発生するため、防錆剤や乾燥剤が使用されているが、従来の防錆洗浄剤は60℃程度に加温しなければならず、また製品の錆対策梱包を行う必要があった。開発した常温防錆洗浄剤ステイブライトは、常温での洗浄工程に使用するだけで、洗浄成分が汚れに吸着し除去するとともに、高密度・高耐久性の防錆膜を形成することで、従来必要であった加温防錆工程や、乾燥剤やポリ袋による防錆対策梱包を削除することが可能になり、エネルギー使用量の大幅な削減や、梱包資材の削減など環境負荷の大幅な低減を実現したことが評価された。

新事業

パイオラックス 吸収性食道用ステントが薬事承認を取得        2025/6/3

 パイオラックスは子会社であるパイオラックスメディカルデバイスが、国立がんセンターと共同研究で臨床試験を実施した吸収性食道用ステント「ELLA-BDステントPX」(チェコELLA-CS社)が、厚生労働大臣より2025年3月7日付で薬事承認を取得したと発表した。製品は、生分解性素材ポリジオキサンを使用していて、体内に留置されたステントは約3ヶ月で分解・吸収されるため、従来ステントのように体外への抜去が不要となる。臨床試験では、難治性食道良性狭窄の患者の嚥下障害評価の改善が示された。パイオラックスメディカルデバイスは、今後、製品の特定保健医療材料としての保険適用手続きを進めるとしている。

M&A、出資

愛知製鋼 インド・バルドマン社に追加出資      2025/6/3

 愛知製鋼は、2019年に出資を実施したインドの特殊鋼メーカーVardhman Special Steels(バルドマン)社に追加出資したと発表した。追加出資後の愛知製鋼の株式保有割合は24%となり、愛知製鋼の持分法適用会社となった。愛知製鋼は、2019年の出資以降、品質改善や生産性向上などの技術支援を継続してきた。バルドマン社の特殊鋼はインドやアセアン諸国への供給が拡大していて、今後さらに拡大する市場に貢献するため追加出資を実施した。愛知製鋼は、今後両社の関係を深め、現状比30%以上の生産能力の向上実現に向けて取り組みを行っていくとしている。

体制

日本特殊陶業 東芝マテリアルの株式取得を完了       2025/6/2

 日本特殊陶業は、6月2日東芝マテリアルの全株式取得が完了したと発表した。株式取得により同社の商号はNiterra Materialsに変更された。

豊田自動織機 株式非公開化に向けトヨタ不動産が公開買付け開始を予定      2025/6/3

 豊田自動織機は、トヨタ不動産が今後設立する特別目的会社(SPC)を通じて、豊田自動織機の株式を公開買付けにより取得することを決定したと発表した。6月3日時点で、豊田自動織機の株式は、トヨタ自動車が24.66%、デンソー、アイシン、豊田通商の3社が合計12.21%、トヨタ不動産が5.42%、豊田章夫氏が0.05%保有している。2025年12月の公開買付け開始を予定し、いくつかのフェーズを経て、トヨタ自動車の100%子会社とする。
 豊田自動織機は、同日トヨタ不動産、トヨタ自動車と共同で声明を発表した。それによると、トヨタグループはモビリティカンパニーへの変革に挑戦し、世界のモビリティ産業の発展に貢献するとし、豊田自動織機の株式非公開化を通じトヨタグループの連携強化を図るとしている。豊田自動織機は、多様化・高度化する物流ニーズに対応するため、フォークリフトなどの物流機器の自動運転技術や物流管理ソフトウェア、環境にやさしいパワートレインの開発などに取り組むとしている。

NOK メクテックのドイツ国内グループ会社を統合     2025/6/2

 NOKは、グループ会社であるメクテックのドイツにあるグループ会社3社をメクテック ヨーロッパに統合したと発表した。メクテックは、ドイツ、ハンガリー、チェコに開発・生産拠点を持ち、自動車メーカーにフレキシブルプリント基板(FPC)を提供している。NOKは、統合により、ドイツ国内の生産・営業部門を1社に集約することで、意思決定の迅速化を図り、欧州市場への対応力強化を行うとしている。

NOK 中国・無錫に技術センターを開設 2025/6/5

 NOKは、中国・無錫市にNFC技術センターを開設したと発表した。技術センターは、NOKグループの中国におけるシール事業を統括するNOKフロイデンベルグチャイナ(NFC)が所管し、生産拠点であるウーシーNOKフロイデンベルグ オイルシール(WNF)の第一工場内の新棟に設置された。モビリティの足回りやバッテリー向けの高機能シール製品などEV向け製品、新エネルギーやロボットなどの一般産業機器向け製品の開発を行う。

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