自動車部品関連動向 2025/7/21
自動車部品関連動向 2025/7/21

自動車部品関連動向 2025/7/21

技術、製品

東海理化 CNT活用イメージセンサー共同開発がNEDOプログラムに採択      2025/7/17

 東海理化は、東京都立大学理学研究科柳和宏教授と共同研究を行っている「CNT(カーボンナノチューブ)ファイバー広帯域円偏光検波THz(テラヘルツ)イメージセンサーの開発」が、NEDOの先導研究プログラム/未踏チャレンジに採択されたと発表した。東海理化はこれまでも、東京都立大学との共同研究でCNTを用いた熱電発電技術の開発を行ってきた。今回の研究開発では、熱電発電技術を応用し、CNTのTHz波の吸収特性を掛け合わせることで、従来の薄膜型センサーとは異なるTHzセンサーの開発を目指す。高精度のセンシング性に加え、布状の基材にセンサーを複数配置することで、柔軟性と多点同時センシング機能を備えたフレキシブルTHzセンサーとなることが期待される。東海理化は開発したセンサーを非接触型アルコール検査や、薬品検査、荷物検査での生物・無生物の識別などへの適用を見込んでいる。

体制

ブリヂストン 瀋陽孫会社を中国企業に譲渡 2025/7/14

 ブリヂストンは、中国の子会社が保有する中国瀋陽にある孫会社普利司通(瀋陽)輪胎(BSSY)の株式を、中国の同業事業者である賽輪(瀋陽)輪胎に譲渡すると発表した。ブリヂストンは、2024年2月に中国でのトラック・バス用タイヤビジネスから撤退することを決定し、中国でのトラック・バス用ラジアルタイヤ生産拠点であるBSSYの生産はすでに終了していた。

エイチワン 本社、生産体制の変更を発表       2025/7/14

 エイチワンは、本社の移転および東海地区での生産体制の変更について発表を行った。本社は、現在の埼玉県さいたま市大宮区桜木町一丁目11番地5から、埼玉県さいたま市大宮区桜木町一丁目195-1 大宮ソラミチKOZ 11階に、2025年12月を目途に移転する。生産拠点として、三重県亀山市の亀山・関テクノヒルズ工業団地に約180億円を投資し、新拠点を設置する。名称は亀山製作所第1工場を仮称とし、大型トランスファープレスやプログレッシブプレス機などを導入し、自動車の骨格部品の製造を行う予定だ。2025年12月に土地の取得を行い、2026年7月の工場建設着工、2027年9月の竣工、2027年11月の操業開始を予定する。
 また、7月18日、中期事業計画Change2027の更新を発表した。ホンダへの1社依存度を下げると共に、利益率の高い事業構造への転換をビジョンに掲げ、グループ経営管理の強化、既存事業の採算性改善、利益率の高い製品への選択と集中、技術・開発への資源シフトを施策の柱とする。2024年3月期の売上高は2,327億円、営業損益△188億円、ROIC△17%であったが、2027年3月期にはそれぞれ2,400億円、160億円、7%以上をめざすとしている。

住友ゴム NECと戦略的パートナーシップを締結        2025/7/14

 住友ゴム工業は、NECと研究開発基盤の構築と新事業の機会探索・創出に向けた戦略的パートナーシップに関する覚書(MoU)を締結したと発表した。研究開発基盤の構築では、NECの先端技術コンサルティングサービスを活用し、材料探索・解析技術の高速化・高度化などを狙う。新事業の機会探索・創出では、社会インフラ、宇宙・防衛、ヘルスケアなどの産業・領域での適用を検討するとしている。

Astemo 英国でのEV用インバータ製造ラインを新設  2025/7/16

 Astemoは子会社であるAstemoユーケーが、最大約1億ポンド(約192億円)を投資して、次世代EV向けインバータ製造ラインをボルトン工場に新設すると発表した。2027年4月以降の製造開始を予定する。Astemoは、日本、米国、中国に電動化製品の製造拠点を有していて、英国ボルトン工場でのインバータ製造ライン新設は、4カ国目となり、グローバルでの電動化製品供給体制の構築に寄与するとしている。

ミネベアミツミ インドに工場新設      2025/7/16

 ミネベアミツミは、約10億円を投資して、子会社ミネベア アクセスソリューションズ(MAS)のインド工場(カルナタカ州ベンガロール)を新設すると発表した。需要が高まるインドでの市場に対して、二輪車向け部品等の生産能力強化を行う。2026年の稼働を予定する。MASは、1962年に本田宗一郎が、二輪車用スイッチロックの生産のために設立し、二輪車・自動車用キーやミラー、セキュリティシステムを手掛けていた元ホンダロックが源流だ。ミネベアミツミが、2023年1月に本田技研から全株式を譲受した。インド工場が稼働した場合、MASの世界全体での製品生産能力は、二輪車・自動車の完成車台数換算で、1.2倍に増強される。

統計

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