技術、製品
テイ・エステック 着座時の疲労度・集中度を可視化 2025/8/4
テイ・エステックは、自動車シート開発で培った乗員センシング技術を応用したゲーミングチェアを使用して、eスポーツプレイヤーを対象とした実証実験から、着座している人の疲労度・集中度を可視化する技術の有効性が確認されたと発表した。AI技術開発スタートアップKICONIA WORKSと共同開発したAIアルゴリズムにより、心拍と座圧を測定しAIが疲労度などを推定の上可視化する。実証実験では、疲労度については参加者の過半数が自身の疲労度と合致、集中力については全員が自身の集中力と合致していることを確認した。テイ・エステックは、疲労度・集中力の可視化技術の有効性が確認されたことで、事業化についての検討を進めるとともに、データやフィードバックを自動車用シート開発にも反映し、運転支援シートや疲れにくい車内空間の開発などに活かしていくとしている。

トヨタ紡織 「低コスト・高耐衝撃セルロース構造材料の研究開発」がNEDO先導研究プログラムに採択 2025/8/7
トヨタ紡織は、日本製紙、京都大学、京都市産業研究所と共同で提案した「低コスト・耐衝撃セルロース構造材利用の研究開発」が、NEDOの先導研究プログラムに採択されたと発表した。京都大学によるセルロースナノファイバー(CNF)強化樹脂材料製造技術(京都プロセス)と、トヨタ紡織のナノレベル耐衝撃特性向上技術を融合し、低コスト、高耐衝撃、軽量・高剛性な構造材料の実用化を目指す。研究開発では、材料、工法開発から、部品としての実証検証までの一連の技術開発を行い、早期の社会実装につなげる。
新事業
TPR 芝浦工業大学とAIロボ技術開発で共同研究講座を開設 2025/8/8
TPRは、芝浦工業大学と、エッジAIを活用した介護ロボットシステムの社会実装を目指し、共同研究講座「TPR エッジAIロボ技術開発研究講座」を、2025年4月1日付けで開設したと発表した。芝浦工業大学工学部 菅谷みどり教授の研究チームと共同で、介護ロボットのプロトタイプを開発し、介護現場での実証実験を通じて社会実装の課題と解決策を明らかにするとしている。
M&A、出資
ジェイテクト 欧州ニードルローラーベアリング事業を譲渡 2025/8/4
ジェイテクトは、欧州のニードルローラーベアリング(NRB)の製造販売を行うドイツ、フランス、チェコにある連結子会社3社を含むNRB事業を、8月1日付でドイツの投資会社AEQUITAに譲渡したと発表した。2024年度に開始した第二期中計で、グローバル体制の再構築を打ち出していて、欧州地域は「更に踏み込んだ事業の整理・統合」を推進するとしていた。
ブリヂストン メキシコ カーボンブラック事業を譲渡 2025/8/5
ブリヂストンは、メキシコでカーボンブラックの製造・販売を行うグループ会社メキシコ・カーボン・マニュファクチャリング(MXCB)を、米国のカーボンブラック製造販売事業を行うキャボット社へ譲渡すると発表した。ブリヂストンは、カーボンブラックの内製事業について、パートナー企業との連携を基本として事業再構築を進めている。2025年7月7日には、タイのカーボンブラック事業を東海カーボンに譲渡すると発表していた。
パイオラックス シェアードサービス子会社を吸収合併 2025/8/7
パイオラックスは、事務処理、給与・経理事務の受託・処理業務および保険代理業を手掛ける子会社パイオラックスビジネスサービスを、2025年10月1日付で吸収合併すると発表した。事務、経理処理に関しての情報共有や意思決定の迅速化を図る。保険代理業務については、吸収分割により、同じく子会社であるケーエッチケー販売が承継する。
豊田合成 芦森工業株式会社への公開買付け開始 2025/8/8
豊田合成は、セーフティシステム事業の統合を目的として、自動車用シートベルトやエアバック等自動車用セーフティシステム製品を製造販売している芦森工業への公開買い付けを開始したと発表した。豊田合成は、2021年5月に芦森工業と資本業務提携を締結し、同社の発行済み普通株式の13.89%を取得、2023年11月には同14.48%を追加取得し、持分法適用関連会社としていた。今回、豊田合成は、約179億円をかけて残りの普通株式および新株予約権の取得を目指す。芦森工業のセーフティシステム製品を統合することで、トヨタ以外の顧客の比率を上げ、セーフティシステム事業を現状の世界第3位の地位から第2位へ引き上げることを目指す。
体制
デンソー インドで製造モビリティ分野向けデジタルプラットフォームの社会実装を開始 2025/8/6
デンソーは、ドリームインキュベータと共同で、国際連合工業開発機関(UNIDO)の「グローバルサウス諸国への日本からの技術移転を通じた産業協力プログラム」に提案した「製造・モビリティ分野向け統合デジタルプラットフォームのインド社会実装事業」が採択されたと発表した。インドの製造業者向けに、デンソーが開発したアプリケーションを活用し、物流などの最適化を目指す。提供するのは、物流マネジメント、カーボンフットプリントマネジメント、Kaizen支援IoT、自動車の修理、洗車、保険などを一括管理するアフマスーパーアプリ、自動車の外観をスマホなどで撮影し、AIで損傷を検出・レポート化するデジタルインスペクションの5つのアプリケーションとなる。デンソーは、事業での社会実装で得られた知見や技術を、インドだけでなく日本国内や他国への適用を目指していくとしている。
エイチワン 米国で子会社を設立 2025/8/6
エイチワンは、米国テキサス州に自動車部品等の製造販売を行う子会社を、約15億円を投資して設立すると発表した。2028年1月の操業開始を予定する。エイチワンは、現在米国ではオハイオ州とアラバマ州で事業を展開している。
統計
中古車オークション 成約率、成約車両単価 2025年7月
決算
ホンダ系列主要企業 決算状況 2025年6月期
ニュースウォッチ
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