技術、製品
武蔵精密 無人搬送台車新シリーズを開発 2025/8/25
武蔵精密工業は、ソニーセミコンダクタソリューションズ、ロジスティードソリューションズとの共同により、S-CART(無人搬送台車)の新シリーズ「SmooV(スムーヴ)」を開発したと発表した。SmooVは、従来の無人搬送台車が抱えていた「自己位置を見失い停止する」という課題を、ソニーセミコンダクタソリューションズのカメラシステム技術により解決した。 コンパクトな設計と最適ルートを自動生成する機能により、あらゆる物流現場の効率化に貢献するとしている。

豊田合成 外観塗装技術「メテオコート」を開発 2025/8/26
豊田合成は、外装のプラスチック部品の塗装面に凹凸を加飾する技術「メテオコート」を開発したと発表した。メテオコートは、ゴツゴツ感が特徴で、傷がついても目立ちにくく、オフロード車への適用が期待される。今後、車両購入時に外観に変化を加えたいユーザー向けに用品として販売拡大を目指す。

愛知製鋼 草本植物の高温ストレス適応での鉄吸収機構を解明 2025/8/28
愛知製鋼は、理化学研究所環境資源科学研究センター、明治学院大学、東京大学、農研機構との共同研究で、温帯性草本の長期高温ストレス適応を支える鉄吸収機構を解明したと発表した。共同研究グループは、温帯性草本植物であるコムギなどが長期の高温ストレス下で鉄欠乏に陥ることを見いだし、その背景にあるメカニズムを探るため、ミナトカモジグサの遺伝的多様性を解析し、鉄吸収に関わるムギネ酸のトランスポーター遺伝子が高温環境下での生育維持に重要な因子であることを明らかにした。知見に基づき、ムギネ酸の類縁体「プロリンデオキシムギネ酸(PDMA)」やキレート鉄を投与することで、コムギの高温ストレス下での鉄欠乏と成長抑制を緩和できることを示した。研究成果は、学会誌「ネイチャーコミュニケーションズ」に掲載された。

新事業
東海理化 「感触ペン」をピープルと共同開発 2025/8/25
東海理化は、玩具などのサービス企画開発・販売を手掛けるピープル(東京都中央区)と「感触ペン」を開発し、デジタル知育サービス「さわるTECH」に採用されたと発表した。ピープルから2025年10月に発売が開始される。さわるTECHは、iPad上のアプリと感触ペンを用いて、様々なシーンで200種類以上の感触を伴った体験ができる。東海理化は、ハブティクス技術を活用し感触ペンを開発した。

M&A、出資
豊田合成 KGモーターズに出資 2025/8/29
豊田合成は、1日乗り小型BEVを開発・製造するKGモーターズ(広島県広島市)に出資したと発表した。KGモーターズは、モノコックボディ技術をコアとして、過疎化などで公共交通機関の維持が難しくなっている地域での短距離移動に焦点を当てたモビリティ「mibot」の普及を目指している。
住友ゴム 米・AIソリューション会社Viaductを買収 2025/8/29
住友ゴム工業は、米国のスタートアップViaduct(バイアダクト)を買収すると発表した。これまで両社は、住友ゴムが保有するタイヤのマセンシング技術「センシングコア」と、バイアダクト社が保有するAI技術を組み合わせた、フリート車両向け故障予知サービスなどの開発を行ってきた。住友ゴムは、バイアダクト社の買収により、センシングコアをタイヤ・スポーツ・産業品に次ぐ第4の柱として、2030年に事業利益100億円以上の事業に成長させるとしている。
マザーサン ユタカ技研株式への公開買付けを開始 2025/8/29
インドの自動車部品サプライヤーであるマザーサングループは、ユタカ技研を非公開化した上で、連結子会社することを目的として、ユタカ技研の株式を公開買付けを行うと発表した。現在、本田技研工業がユタカ技研の株式を69.66%保有している。マザーサングループは、1株当たり3,024円、総額で135億円をかけて、ユタカ技研の株式81%の取得を目指す。TOB成立後のユタカ技研の株式保有割合は、マザーサングループが81%、本田技研工業が19%となる見込み。株式の買い付けは2026年1月下旬の開始を目指すとしている。
ユタカ技研 インド子会社をマザーサンに譲渡 2025/8/29
ユタカ技研は、インド子会社ユタカ・オートパーツ・インディア(YAI)の全株式を、マザーサングループに譲渡すると発表した。ユタカ技研、本田技研工業、マザーサングローバルの3社が基本契約を締結した。マザーサングローバルは、ユタカ技研を連結子会社化するために、インド当局の承認が必要となり、承認取得手続きによりマザーサングローバルによるユタカ技研へのTOB取引の確実性に影響が生じることを避けるため、TOB成立後、決済の開始日までに株式譲渡を実行する予定としている。
体制
パイオラックス パイオラックスビジネスサービスを吸収合併 2025/8/26
パイオラックスは、2025年10月1日を効力発生日として、パイオラックスビジネスサービスを吸収合併すると発表した。
デンソー 東京大学とAI活用生産システム運用基盤講座を開設 2025/8/28
デンソーは、東京大学大学院工学系研究科と共同で、2025年4月1日に、社会連携講座「AI技術を活用して持続発展する次世代生産システム運用基盤の構築」を開設したと発表した。講座では、リーンマニファクチャリング技術をAI技術を活用し強化し、次世代の生産システム運用基盤を構築することを目指す。
豊田合成 中国子会社を解散 2025/8/29
豊田合成は、中国の子会社である豊田合成星光(天津)汽車部品(TG星光)を解散すると発表した。中国での日系メーカーの減産環境を背景に、TG星光での事業成長が見込めないと判断した。TG星光は1994年に設立され、自動車用ウェザストリップなどの製造販売を行っていた。2025年12月の生産終了、2026年12月の清算完了を予定する。
ニュースウォッチ
- 住友ゴム、AI活用しタイヤ開発期間半減へ 中国・欧州勢に対抗 2025.08.22
- 住友電工、歩行者検知用ミリ波センサーが米国で採用 2025.08.25
- 大成建設、時速60キロ走行中のEVに無線給電成功 30年代の実装想定 2025/8/26
- アーレスティ、リードタイム短縮 製品サンプル迅速提供 2025/8/26
- リョービ、設備投資で200億円調達 一部グリーンローン 2025/8/26
- 児玉化学、子会社ダイヤメットの生産ライン一部停止 設備浸水で 2025.08.27
- 曙ブレーキ、28年度インド参入 4・2輪向け製品供給 2025/8/28
- アイシン、9部品を一体化した駆動装置 スペース6割減・部品3割減 2025/8/28
- 香港テクトロニック・インダストリーズ、リョービ株を5%取得 2025/8/29