技術、製品
ダイキョーニシカワ 再生材を自動車部品に適用研究 2025/9/16
ダイキョーニシカワは、内閣府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)「サーキュラーエコノミーシステムの構築」の研究開発機関に選定され、「再生材の自動車部品性能および品質評価」に取り組むと発表した。製品化が難しいとされるオイルストレーナーと、高い塗装外観が要求されるサイドガーニッシュを、廃プラスチックを使用して試作し、その性能と品質の評価を行う。再生材の自動車部品への適応性を判定し、適応に向けた課題の解決にも取り組む。

アドヴィックス Alpine A390にブレーキ製品が採用される 2025/9/17
アドヴィックスは、フランスAlpineの新型BEV「Alpine A390」に、キャリパ製品が採用されたと発表した。採用されたのは「アルミ対向6POYキャリパ」で、シリンダ形状を最適化することで、軽量化と高剛性の両立を図り、引きずり低減技術により電費の向上を実現した。アドヴィックスの製品がAlpineに採用されるのは初めてとなる。アドヴィックスは、今後も電動化対応製品の拡充に取り組んでいくとしている。

マレリ 車両内装部品製造での廃水再生法で賞を受賞 2025/9/17
マレリは、内装部品製造時に機械洗浄で発生する廃水の約85%を再生する「接着剤廃水再生ソリューション」が、9月16日米国ミシガン州デトロイトで開催された自動車研究センター(CAR)の経営報告会で、CARと共催で行われたAltair Enlighten Awardの「持続可能なプロセス」カテゴリーでEnlighten Award賞を受賞したと発表した。接着剤廃水再生ソリューションは、化学薬品の調合により、接着剤の残留物である廃水中の有機溶媒を分離、濃縮、固化することで、浄化再生水を製造工程で再利用する。2024年に日本の九州工場でのプロセス運用を開始し、年間8,160kgの水の使用量を削減できる見込みとしている。
デンソー トリプルS生産システムが説三つ工学会技術賞を受賞 2025/9/19
デンソーは、「不確実な事業環境を勝ち抜くトリプルS生産システム」を開発した技術者が、精密工学会が主催する2025年度精密工学会技術賞を受賞したと発表した。トリプルS生産システムは、標準化された設備モジュールを組み替えることで、製品や生産量の変化に応じてライン形態を柔軟に変更することが可能な生産システムだ。製品を跨いだ要素工程を共通化することで、工程単位で機能を集約した設備モジュールを開発した。さらに設備モジュールのサイズと接続インターフェースの規格化によって、組み替えを容易にし、専用設備数を従来比20%削減できる見込みとなった。また、組み換え時間も約15分を目標として、設備可搬化技術を導入した。さらに、仮想空間でのシミュレーションで、ロボットなどの動作条件を検証することで、生産準備期間の短縮や品質向上を実現している。デンソーは、今後このシステムを導入した生産製品数を増やし、工場全体の環境負荷低減を進めるとしている。
新事業
椿本チエイン 次世代モデル人工光型植物工場の竣工式を開催 2025/9/11
椿本チエインは、福井県三方郡美浜町に次世代モデル人工光型植物工場「福井美浜工場」を建設し、9月10日竣工式を行ったと発表した。8,498m2の敷地に延べ床面積3,691m2の植物工場を建設した。工場では、レタスなど葉物野菜を1日2.2トン生産予定で、コンビニや外食産業向けに出荷するほか、椿本チエインのアグリビジネスの研究・開発拠点として、自動化機器・設備の実証開発の場としての機能も担う。
TPR 人工光型植物工場で大豆生産効率大幅向上 2025/9/19
TPRは、閉鎖人工光型植物工場を活用した大豆栽培で、国内平均の約10倍となる10a当たり1.8トンを超える収穫量を得る成果を実証したと発表した。人工光波長と照度の最適化、水耕栽培での空間利用率の向上、成長段階に応じた施肥・栽培管理、AI・IoTを活用した環境・生育パラメータの最適化などにより、高面積効率と資源効率を実現した。TPRは、2023年に、大豆水耕栽培およびプラントベースフードを生産・販売するフードテック・スタートアップのディッシュウィルに出資している。また、今回の実証では、植物工場建設大手ファームシップを研究パートナーとした。TPRは、2050年に想定される社会問題をバックキャストで新規事業として開発を行っていて、食料・タンパク質供給問題の解決に資する栽培技術の開発に取り組んでいる。
体制
西川ゴム 中国湖北省で第4工場を新設 2025/9/17
西川ゴム工業は、中国でのウェザーストリップなどのドアシール材の受注拡大を目的として、中国湖北省にある湖北西川密封系統の第2工場の稼働を開始したと発表した。労務費高騰が続く上海工場は、欧州自動車メーカー向け製品輸出拠点として位置づけ、上海工場から、中国内陸部に生産を移管することで、コスト競争力を強化する。中国拠点としては第4工場となる。
統計
各国二輪車 販売台数 2025年8月
ニュースウォッチ
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