技術、製品
中央発條 スズキのBEVにスパイラリールが採用される 2025/9/23
中央発條は、スズキのBEV「e VITARA」に充電用アクセサリとして、開発した充電ケーブルリール「スパイラリール」が採用されたと発表した。スパイラリールは、ばねとワイヤー技術を応用して開発された。充電器と組み合わせて使用することで、充電ケーブルを簡単に収納できる収束補助装置だ。これまで駐車場設置ニーズに対応し、宅配業者や銀行、羽田空港などで採用されている。中央発條は、コア技術を融合した新製品だけでなく、EVのアクセサリも含め次世代モビリティの快適性を支えていくとしている。

ジェイテクト 転舵・駆動統合ユニットを開発 2025/9/25
ジェイテクトは、走る・曲がる・止まる・下げるの機能を統合した「転舵・駆動統合ユニット」を開発したと発表した。車両の住に配置することで、広い低床フロア空間を提供することができる。ジェイテクトは、転舵・駆動統合ユニットの特徴を活かし、ウォーカブルシティや、移動式モビリティハブ、介護・医療分野などへの提供の可能性を探っていくとしている。

新事業
ジヤトコ 移乗機構付き車いすを展示会に出展 2025/9/24
ジヤトコは、2025年10月8日から10日まで東京ビックサイトで開催される「H.C.R.2025 第52回 国際福祉機器展&フォーラム」にて、移乗機構付き車いす「Lifmy(リフミィ)」を出展すると発表した。Lifmyは、介護従事者の負担軽減と、利用者の身体機能をできる限り維持するという視点から開発された。介護が必要な人がベッドから立ち上がり、車いすに乗り換え、座るまでの動作をリフト機構で支援する。安全性にも配慮した設計となっている。将来的には、医療やリハビリ分野での展開も視野に入れるとしている。

豊田合成 新構造ブラインドを開発 2025/9/24
豊田合成は、新構造ブラインド「FINRESBLIND」を開発したと発表した。独自開発した偏光フィルムに、車載エアコンの送風口開発で培った技術を組み合わせることで、ブラインドの羽をなくし、窓サッシへの一体化を実現している。電動の調光フィルムに比べると、配線などの工事が不要で、既存の窓にも簡単に取り付けが可能となっている。製品は、2025年8月から、小松ウォール工業社のショールームに展示されていて、今後、住宅・ビル・商業施設などへの適用実用化を目指すとしている。

デンソー JERA火力発電所内でSOEC水素製造実証を開始 2025/9/25
デンソーは、JERAと共同で、JERA新名古屋火力発電所内に、デンソーが開発したSOEC型水電解装置を設置し、水素製造実証試験を開始したと発表した。実証ではデンソーの熱マネジメント技術を応用し、SOECから排出される熱量を最小限に抑えて世界最高水準の電解効率による水素製造に取り組む。両社は今後、実証試験の結果を基に、SOEC型水電解装置による水素製造の規模を200kWから数千kWに拡大させることを目指すとしている。
M&A、出資
豊田合成 芦森工業に対するTOBの期間を延長 2025/9/24
豊田合成は、持ち分法適用会社の芦森工業に対して実施している株式公開買い付け(TOB)の期限について、9月24日までとしていたが、10月16日まで延長すると発表した。公開買付期間中、芦森工業の市場株価が一定期間、TOB買付価格4,140円/株を上回る価格で推移していたことなどの状況を踏まえた対応としている。
レゾナック 自動車成形部材事業を森六に譲渡 2025/9/24
レゾナックHDは子会社レゾナックの日本およびタイで、外装樹脂部品や樹脂製バックドア、外装発泡成形部品などを手掛けている自動車成形部材事業を、森六に譲渡すると発表した。レゾナックの完全子会社レゾナック・オートモーティブプロダクツが関西事業所で営む事業と、タイの子会社を会社分割の手法を活用して新会社を設立した上で、最終的に森六に譲渡する。譲渡実行日は2026年4月1日を予定する。
Astemo TDKから車載用電源製品事業を継承 2025/9/25
Astemoは、TDKからDC-DCコンバータやオンボートチャージャーなどの車載用電源製品の新規開発事業を、会社分割により承継すると発表した。効力発生日は2026年4月1日を予定する。Astemoは、事業承継によりIn-Car領域、および充電インフラや電力網との連携を含むOut-Car領域での技術強化を行う。
体制
ミクニ BEVサーマルマネジメント評価設備を稼働 2025/9/19
ミクニは、スズキからBEVサーマルマネジメントに関する先行開発業務を受託し、スズキのサーマルマネジメント評価設備を小田原事業所に導入したと発表した。スズキと一体となってBEVの開発を進めていくとしている。
東海理化 塗装工程にウエットエアー式空調機を導入 2025/9/22
東海理化は、自動車部品の塗装工程に、産業用設備機器会社アンデックスのウエットエアー式空調機「WETCOMⅡ」を導入したと発表した。ウエットエアー式空調機は、空気と冷温水を直接接触させ熱交換を行い、除湿・加湿空調を行う。熱源による蒸気を使用しないためエネルギー損失が少ない。東海理化はWETCOMⅡの導入で、従来蒸気式空調機と比較して73%のCO2排出量削減が可能になったとしている。

フタバ産業 英国生産拠点を最適化 2025/9/25
フタバ産業は、英国の生産拠点を再編すると発表した。連結子会社であるFutaba Manufacturing UKが保有する、ボデー及び燃料系部品を製造するダービー工場とボデー部品を製造するバーンリー工場のうち、ダービー工場を閉鎖しバーンリー工場に集約する。ダービー工場は、2026年12月末の閉鎖を予定する。
統計
各国自動車 販売台数 2025年8月
ニュースウォッチ
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