技術、製品
NTN ピッキング用フィーダを開発 2025/11/26
NTNは子会社であるNTNテクニカルサービス(NTS)が、製造現場の加工・組立工程向けピッキング用パーツフィーダー「ROBOCLE」を開発したと発表した。ROBOCLEは、2021年に開発したTRINITTEに新開発のピッキングアクチュエータを組み合わせることで設置スペースを約25%削減し、専用ユーザーインターフェースにより専門知識がなくてもティーチングが可能となっている。NTNは、既存商品であるTRINITTE、省スペース追及のCHOXY、バランスを両立したROBCLEの3種類のピッキング用フィーダの提案を進め、製造現場の省人化・効率化に貢献していくとしている。

豊田自動織機 トヨタ新型ハイラックスに車載ACインバータが採用 2025/11/27
豊田自動織機は、トヨタ自動車が東南アジアで2026年に発売を予定する新型「ハイラックス」に、開発したACインバータが採用されたと発表した。車載ACインバータは、エンジン発電電力や電動車バッテリーの直流電力を交流電力に変換し、電気製品の使用を可能にする装置だ。豊田自動織機は、1995年より車載ACインバータの生産を開始し、現在は100W~2,400Wまでの電流に対応するタイプを揃え、日本や北米を中心に幅広い車両や用途に対応している。豊田自動織機は、東南アジアでの車載ACインバータの認知度を向上させ、同地域で2030年度に2025年度比で約4倍となる年間50万台の販売を目指すとしている。

大同特殊鋼 赤外点光源LEDを開発 2025/11/28
大同特殊鋼は、超微小発光窓径φ35μmで、125℃の高温環境下での動作に対応する赤外点光源LED「MED8P76A」を開発したと発表した。産業用ロボットの小型化要求に対応するためには、光学式エンコーダのスポット径が小さい赤外点光源LEDが求められる。一方、ロボットを小型化すると搭載部材の密集化により内部環境温度が上昇するため、モータ周辺部品の高温環境下での安定駆動性も要求される。NTNは、構造を工夫し発光窓周辺の局所的な電流集中を分散させることでLEDの光量劣化リスクを低減させた発光窓径φ35μmで、125℃の高温環境でも安定した動作を実現した。2025年12月よりサンプルの受注を開始する。

新事業
アイシン ローソンにペロブスカイト太陽電池設置で実証実験 2025/11/28
アイシンは、MCリテールエナジー、中部電力、中部電力ミライズ、ローソンと共同で、名古屋市でリニューアルオープンするローソン中川野田二丁目店に、アイシンが提供するペロブスカイト太陽電池が採用されたと発表した。5社が店舗のCO2排出量削減と電力の需給調整、災害時のレジリエンス強化を目指す実証実験のひとつとして採用された。アイシンと中部電力は、ペロブスカイト太陽電池の設置方法の検討や発電効果の分析などを行い、社会実装に向けた検証を実施するとしている。

M&A、出資
TBK インドのBrakes Indiaと資本業務提携 2025/11/21
TBKは、インドの自動車用ブレーキ・ブレーキ部品開発・製造・販売を行うブレーキス・インディア(BIPL)と資本業務提携契約を締結すると発表した。TBKは大型トラックやバス向けの部品開発・生産・販売を行っているが、電動化や自動化対応製品を提供するため、技術力を補完しスピーディーな開発を行うことができるパートナーとの「グローバルアライアンスの強化」を必要としていた。2024年4月、BIPLからTBKへの協業に関する申し出があり、協議・検討を進めてきた。契約を通じて、BIPLはTBKが発行する第三者割当株式を所有割合で10.03%取得する。TBKは調達した資金より、電動化技術やブレーキ技術高度化に関する研究開発投資、およびアルミ事業強化のための投資資金に充てるとしている。
東洋紡 中国エアバック事業を帝人フロンティアに譲渡 2025/11/26
東洋紡は、中国の100%子会社である東洋紡汽車飾件(常熟)を、帝人フロンティアに譲渡すると発表した。東洋紡は、中国市場でのエアバック用基布事業の拡大を目的に、2011年4月に中国・江蘇省常熟市に東洋紡汽車飾件(常熟)を設立したが、エアバック事業の再編・事業強化としてタイの拠点への集約を進めている。一方、帝人フロンティアは中国市場での事業拡大を目指していて、東洋紡の中国エアバック事業を帝人フロンティアに譲渡することにした。2026年2月の譲渡実行を予定する。
小糸製作所 英国子会社を譲渡 2025/11/27
小糸製作所は、英国の子会社であるKoito Europe(KEL)の全株式を、Shapers‘ Groupに譲渡すると発表した。KELは、標識灯専門工場として英国および欧州地域に灯具を供給してきたが、英国での日本車のシェア低下が進み、現地OEMとのつながりが強いShapers社に譲渡することでKELの発展が期待できると判断した。小糸製作所は今後もKELへの技術支援を行うとしている。
体制
東海カーボン 米国子会社を再編 2025/11/25
東海カーボンは、米国での子会社3社を1社に統合し、米国持株会社の子会社に再編すると発表した。東海カーボンは、米国に、1996年に設立したTokai Carbon U.S.A.(TCU)と、2024年に買収したKBR及びMWIの3社を保有している。2026年1月1日付けで、TCUを存続会社として、KBRとMWIを吸収合併し、持株会社Tokai Carbon US Holdings傘下に置く。また、TCUの商号をTokai Carbon GSに変更する。
リケンNPR グループ組織再編を発表 2025/11/26
リケンNPRは、子会社であるリケン、日本ピストンリングを吸収分割すると発表した。また、子会社理研熊谷、リケンキャステック、日ピス岩手、理研商事を含めた組織再編も行う。リケンとNPR組織を事業部体制に再編し、事業持株会社へ移行する。2026年4月1日の再編実行を予定する。具体的な内容は下記の通り。
- リケン、NPR両社の営業・技術開発・コーポレート部門をリケンNPRに移管
- 事業部体制として、ピストンリング事業、舶用・産業用事業、精機部品事業、素形材事業、配管機器事業、半導体・エレクトロニクス関連事業の6事業に分割
- 製造部門を子会社化

統計
ニュースウォッチ
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