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クリーンエネルギー&プラスチック関連動向     2026/4/13
クリーンエネルギー&プラスチック関連動向     2026/4/13

クリーンエネルギー&プラスチック関連動向     2026/4/13

政策・規制、審議会

経産省 2030年度までの石油製品需要見通し 2026/4/7

 経済産業省は、4月7日に開催された石油製品需要検討会で、2030年度までの燃料油および液化石油ガスに関する需要見通しを発表した。
 試算の前提として、2026年1月に閣議決定された「経済見通しと経済財政運営の基本的態度」、および同じく1月に経済財政資本会議に提出された「中長期の経済財政に関する資産」を参考に、各シンクタンクの経済見通しも加味した。2026年3月以降の中東情勢の影響は考慮されていない。

燃料油

  •  全体としては、2025年度の実績見込み101,665千kLに対し、年平均で2.2%、全体で10.3%減少。
  •  需要量の多いガソリンは、電動車への増加などにより、年平均2.1%、2030年度までに10.0%減少。
  •  軽油もトラック輸送の効率化、燃費改善や貨物量の減少傾向から、年平均1.0%、2030年までに4.7%の減少。
  •  温暖化や燃料転換が想定される灯油は、全体で21.1%減少。
  •  各重油も鉱工業での燃料展開や、農林水産業での生産活動低下で17.7%~19.0%減少。

液化石油ガス

  •  全体としては、2025年度の見込み11,842千トンに対し、年平均で1.4%、2030年度には6.9%減少。
  •  家庭部門は、LPガス世帯数の減少、および各種機器の高効率化進展で需要は、年平均で1.7%、全体で8.2%減少。
  •  工業用は、A重油からの燃料転換が増加要因だか、大口鉄鋼用の減少などもあり、年平均1.3%、全体で6.4%減少。
  •  都市ガスは、都市ガス事業自体が堅調に推移し、増熱用LPガス需要の増加が見込まれることから、年平均で1.0%、全体で4.9%の増加。
  •  化学原料用は、エチレン、プロピレン、無水マレイン酸などを反映している。LPガスは、エチレン生産の原料であるナフサの代替原料として使用されることから、一定水準を維持すると試算。プロピレン用LPガスは、石油製品の需要減に伴い生産量も減少、結果として需要量も減少すると見込む。化学原料用全体としては、年平均で2.0%、全体で9.8%の減少。

JOGMEC マレーシアペトロナスと協力覚書を締結    2026/4/6

 JOGMECは、2026年3月27日、マレーシア国営石油会社ペトロナスと協力覚書を締結したと発表した。JOGMECはペトロナスと、2023年3月にカーボンニュートラルに係る協力覚書を締結し、CCS・水素などに関する協議を進めてきた。2024年10月には、メタンの排出量削減を目指し、ASEANメタン排出管理実証設備設立に向けた連携を発表した。今回締結した協力覚書は、2023年3月に締結した協力覚書を拡大更新するもので、LNGの安定供給やCCS・水素などの分野での協力、エネルギーサプライチェーンでの温室効果ガス排出削減管理の連携などを推進していく。

水素、アンモニア、LOHC

日機装 水素コジェネ向け液化水素ポンプを納入       2026/4/7

 日機装は、川崎重工および神戸製鋼所が神戸市ポートアイランド地区で推進する「水素CGSの地域モデルにおける水素燃料供給システムの効率化・高度化に向けた技術開発」で、液化水素ポンプスキッドを納入したと発表した。川崎重工が事業を進める液化水素ポンプに臨界圧力以上へ昇圧、および中間媒体式液化水素気化器(IFV)を組み合わせた次世代水素燃料供給システムの主要機器として採用される。日機装は、米国CE&IGグループとの事業統合を通じて、極低温技術およびクリーンエネルギー事業の体制強化を進めている。今回の液化水素ポンプも取り組みの具体的な形として発揮された結果としていて、今後も日機装グループとして水素サプライチェーンに関わる製品・サービスの拡充を進めていくとしている。

日本酸素 アンモニア分解ガス用水素生成装置の販売を開始    2026/4/8

 日本酸素(旧、大陽日酸)は、4月からアンモニア分解ガスから水素ガスを精製する装置の販売を開始した。大陽日酸は、2024年4月に、アンモニアから燃料電池車(FCV)用の燃料水素を製造する実証に成功したと発表している。今回、製品の開発を進め、FCV用水素燃料規格ISO14687のグレードDに準拠した水素純度99.97vol%以上の生成能力を実現した水素ガス精製装置を発売した。日本酸素は、FCV向けだけでなく、さまざまな分野での水素利用を期待するとしている。

合成燃料、バイオ燃料

栗田工業 次世代グリーンCO2燃料技術研究組合に参画       2026/4/1

 栗田工業は、次世代グリーンCO2燃料技術研究組合(raBit)に賛助会員として参画したと発表した。raBitでは、自動車用バイオエタノール燃料を製造するため、効率的なエタノール生産システムの研究や副生酸素とCO2の回収・活用の研究などを行っている。クリタグループは、米国や欧州でトウモロコシを原料とする第一世代バイオエタノール向け製造設備の生産性向上や操業安定性に関するソリューションを提供している。raBitへの参画により、第二世代バイオエタノール燃料の製造技術向上に係る課題や最新動向を把握し、グループとして第二世代向けソリューションの開発を加速させる。

運搬・貯蔵、燃焼、その他

IHI ペトロナス、ジェンタリとアンモニア専焼ガスタービンで共同実証   2026/4/10

 IHIは、ジェンタリの子会社であるジェンタリ・ハイドロジェン社およびペトロナスケミカルのグループ会社(PCG)と、アンモニア専焼ガスタービンの実証を行うための共同実証協力契約を締結したと発表した。3社は、マレーシア・トレンガヌ州にあるPCGサイト内に設置予定の商用プラントにIHIのアンモニア専焼ガスタービンIM270を導入し、実証を目指す。商用プラントでのアンモニア専焼ガスタービン実証が実現すれば世界初となる。

プラスチック

みずほ銀行など 九州でのプラスチックCRチェーン構築で共同研究     2026/3/30

 みずほ銀行とみずほリサーチ&テクノロジーズは、有価物回収協業組合石坂グループ、CFP、太陽石油、豊田通商、日産トレーデイング、ホンダトレーディングと共同で、九州を中心としたプラスチックのケミカルリサイクルを活用したプラスチックリサイクル・サプライチェーン(SC)構築の実現可能性について共同研究を実施したと発表した。九州地区は、自動車産業の集積地であり半導体関連産業の立上げか進んでいる。8社は、九州での自動車製造に必要な再生材供給のためのプラスチックSC構築のために必要な、使用済みプラスチックの回収量やリサイクル技術、設備立地の検討やコスト分析などを実施した。今後、想定油化プラントのための原料確保、需要家とのコストすり合わせ、設備投資判断に向けた需要の確保などを検討するとともに、政策への支援提言を行っていくとしている。

出光など 使用済みプラを建設資材に再活用   2026/4/10

 出光興産は、竹中工務店、ケミカルリサイクル・ジャパン(CRJ)、フクビ化学工業、プライムポリマー(PRM)と共同で、廃棄・改修された使用済みプラスチックを原料として、マスバランス方式を活用した再生プラスチックの製造および建設資材への適用に成功したと発表した。CRJが油化ケミカルリサイクル技術により、使用済みプラスチックからCR油を生産。出光がCR油を使用して、マスバランス方式の化学品を製造。PRMが再生プラスチックを製造した。再生プラスチックは、化石燃料由来のプラスチックと同等の品質を有するポストコンシューマーリサイクル(PCR)プラスチックと呼ばれる。その後、フクビ化学が再生プラスチックを乾式遮音二重床製品の支持脚に適用、竹中工務店は、フクビ化学が製造した建設資材を活用し、建設分野でのサーキュラーエコノミーの実現を目指す。

東レ 高耐熱・低ストレス感光性ポリイミド接合材を開発 2026/4/9

 東レは、半導体やディスプレイ用絶縁向けに使用されるポリイミドコーティング剤をベースに、MEMS向け感光性ポリイミド接合材を開発したと発表した。MEMS製品では中空構造形状部分があり、従来封止性や耐熱性に優れた金が使用されてきたが、コストや設計自由度の観点から樹脂への転換が進められている。一般的な封止樹脂であるエポキシ樹脂は、耐熱性や機械強度が不十分であることから、熱による変形や応力負荷に課題があった。開発した感光性ポリイミド樹脂は、これらの課題を克服し、熱履歴の伴う反りを抑制しデバイスの信頼性向上をもたらすとともに、接合部の狭線化によるデバイスの小型・高密度化が期待される。

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