三菱電機は、フィンランドのVTTフィンランド技術研究センターと共同で開発を進めていた海水を介して大気中からCO2を回収するDOC(Direct Ocean Cature)システムの基礎技術開発を完了したと発表した。海洋CDRのひとつであるDOCは、大気と海洋とのCO2濃度差により海洋がCO2を吸収する機構を利用し、海水中の溶存無機炭素を回収しCO2濃度を低下させることで、大気中から海洋へのCO2吸収を促進し、大気中からCO2を除去する。研究開発では、海水を一時的な酸性にすることで炭酸イオン・重炭酸イオンをCO2ガスに変換し回収した。また、DOCによるCO2回収プロセスで、取水した海水に含まれる種々の物質から特定物質を副産物として抽出、有価資源として回収する基礎技術も開発した。現在、社会実装に向け、海水淡水化プラントや発電所などの海水取水工程を持つ既存の大規模インフラとの統合システムの開発を推進している。