
売上収益: 主力の石油化学事業が堅調であったコスモエネルギーHD以外は、米国関税影響による軟調な市況、原油・ナフサ価格下落などにより減収。
営業利益: 白油マージン良化および海運事業売却に伴う利益があったENEOS、石油事業での国内マージン堅調なコスモ、住友ファーマ利益で増益となった住友化学以外は、減収要因などで減益。
ENEOS HD


売上収益
・主力石油製品などセグメントでは、石油製品の販売数量は概前年同期並みだが、石油化学製品が米国関税影響による市況軟調で悪化し減収。
営業利益
・油価下落・円高を受けた石油・天然ガス開発事業の減益はあるものの、白油マージン良化および海運事業売却に伴う利益等による石油製品事業の改善を主因に増益。
出光興産


売上収益
・燃料油セグメントにおける原油価格の下落などにより減収。
営業利益
・燃料油セグメントの原油価格下落による在庫影響や基礎化学品セグメントの海外製品マージンの縮小、資源セグメントの石炭市況の下落などにより減益。
コスモエネルギーHD


売上収益
・各セグメント共に増収。石油化学事業では全同月比で販売数量が増加、石油開発事業では原油販売数量が増加、再生可能エネルギー事業では新規サイトの運転開始が増収要因。
営業利益
・石油事業での国内マージン堅調、石油開発事業での為替影響等により増益。
三菱ケミカルグループ


売上収益
・米国の通商政策の影響により世界経済成長の減速から減収。
営業利益
・半導体関連を中心としたスペシャリティマテリアルズ事業と産業ガス事業が堅調に推移し業績を牽引したが、MMAモノマー市況下落などの影響により減益。
住友化学


売上収益
・住友ファーマの前立腺がん治療薬などの売上拡大はあったが、エッセンシャル&グリーンマテリアルズでのペトロ・ラービクの定修による出荷減少や前期事業撤退のアルミニウム出荷減少、またその他セグメント事業でも市況低迷などを受け出荷減少となり減収
営業利益
・好調な住友ファーマ利益により増収だか、他の事業は減収および損失計上
三井化学


売上収益
・ナフサなど原料価格の下落に伴う販売価格の下落や、主にベーシック&グリーンマテリアルズでの販売減少により減収。
営業利益
・ナフサなど原料価格の下落に伴う在庫評価損益の悪化を主因として減益。
Pingback: クリーンエネルギー&プラスチック関連動向 2025/11/17 – Link-Wise