プラスチック関連ニュース 2023.7.28
プラスチック関連ニュース 2023.7.28

プラスチック関連ニュース 2023.7.28

研究

群馬大学 海で分解しやすい生分解性プラスチックを研究         2023.7.7

 群馬大学食健康科学教育研究センター 鈴木美和助教らのグループは、あらかじめ休眠状態の分解酵素を生成する微生物を生分解性プラスチックに封じ込めた微生物埋め込み型プラスチック「摩耗スイッチ搭載海洋生分解性プラスチック」を開発したと発表した。多く生分解性プラスチックは土壌では分解が促進されるが、海洋では分解がおそい。微生物埋め込み型プラスチックでは、材料の劣化が進むと材料内部の微生物が増殖し、分解酵素を生成することで急速に生分解が進むとしている。

産総研 ポリシロキサンとバイオポリマーによる複合体の新製法を開発 2023.7.20

 産総研化学プロセス研究部門 竹下覚主任研究員らのグループは、多孔質のポリシロキサンとバイオポリマー架橋体であるキトサンを同じ空間内で個別に形成させ、数十nmスケールで均一に複合した透明なエアロゲルを作成する新製法を開発したと発表した。撥水性と柔軟性の両立や、熱伝導率が空気よりも低い断熱材などへの応用が期待されるとしている。

プラスチック、原料

藤森工業 マレーシアでバイオマス由来・海洋分解性樹脂を製造へ                2023.7.24

 藤森工業は、マレーシア科学大学、マレーシア国営企業サイリム社と共同で、マレーシア・セランゴール州のサイリム社の敷地内に、バイオマス由来の海洋分解性樹脂のパイロットプラントを竣工したと発表した。2025年に年5トンの生産能力で事業化を開始し、東南アジア諸国のレストラン等で使用されるカトラリーなどへの提供を予定している。2030年には5,000トン/年に生産能力を引き上げる計画だ。

適用

EF Polymer 南大東島で干ばつ対策に自社開発ポリマーを使用し実証実験を開始    2023.7.19

 果物の皮などを原料とした超吸水性ポリマー(SAP)を開発・製造しているEF Polymerは、降雨量が減少している南大東島の農地で、EFポリマーを使用してサトウキビの生育に対する効果を検証する実証実験を行うと発表した。EFポリマーは土壌の保水力と保肥力を向上させる効果があり、約40%の節水、約20%の肥料の節約に加え、10~15%の収量増加が期待でき、また、6ヶ月間効果を持続したのち、12ヶ月間かけて土壌で完全生分解性されるとしている。

リサイクル

キヤノン 黒色プラスチック片を識別できるラマン分光技術を開発       2023.7.12

 キヤノンは、従来の技術では判別が難しい黒色プラスチック片と他の色のプラスチック片を同時に選別できるトラッキング型ラマン分光技術を開発したと発表した。プラスチックのリサイクルでは材料を分別するために赤外分光などの技術を利用しているが、黒色プラスチック片は選別ができず、多くが燃料としての再利用に留まっている。キヤノンが開発した技術は、ラマン分光法とキヤノンの計測・制御機器を組合わせて黒色を含めたプラスチック片を高速・高精度に同時選別できる。これにより、再利用できるプラスチック量の最大化に貢献するとしている。

豊田通商 おもちゃの回収・循環を推進するプロジェクトを開始         2023.7.18

 豊田通商とリネットジャパンリサイクルは共同で、使用済み製品の資源循環を目的に「玩具領域におけるサーキュラーエコノミー推進プロジェクト」を開始すると発表した。プロジェクト第一弾として、愛知県内のイオンやドン・キホーテ系列店などで電動プラスチック玩具の回収を2023年7月21日から開始する。

三菱電機 小型家電由来の廃プラスチックの資源循環プロセス確立に向けた調査を開始 2023.7.20

 三菱電機は、フューチャー・エコロジー、ビックカメラ、ヴェオリア・ジェネッツ、digglueと共同で、小型家電由来の廃プラスチックの再資源化に関する調査・分析を開始したと発表した。実証事業は東京都の「令和5年度革新的新技術・ビジネスモデル推進プロジェクト」に採用された。家電リサイクル法に定められていない小型家電について、回収から解体、廃プラスチックの選別、コンパウンド、再製品化までの一連のプロセスを確立することで、再資源化を促進させる仕組みの構築・社会実装を目指す。三菱電機はプラスチックの選別技術・ノウハウの提供を行う。

三井化学 廃プラ由来の熱分解油をクラッカーに投入しサーキュラーエコノミーの実践へ 2023.7.27

 三井化学は、廃プラスチックを原料とした熱分解油をCFP社から調達し、2023年末までに三井化学大阪工場のクラッカーに投入すると発表した。廃プラ分解油をクラッカーに投入することで、エチレン、プロピレンなどの化学基礎原料を製造することができ、各種化学品や樹脂への循環型エコシステムを構築する。三井化学は廃プラ等の廃棄物を資源として有効活用する取り組みをRePLAYER®と呼んでいる。

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