プラスチック関連動向 2024.3.8
プラスチック関連動向 2024.3.8

プラスチック関連動向 2024.3.8

研究

岐阜大学 CO2に応答して性質を変化させるポリマーを開発 2024.3.5

 岐阜大学は、工学部の三輪洋平教授らのグループが、CO2などの気体に応答して材料特性が変化するシリコンエラストマーを開発したと発表した。アミンをもつポリジメチルシロキサンを架橋して作成された新規エラストマーは、CO2と作用させることで“タフな”性質に変化し、約20MPaの圧力にも耐性を持つようになる。研究グループはアミンとCO2の反応によって生じたイオン成分の集合体が、クッションのようにふるまうことでエラストマーの破壊を抑制するとしている。CO2以外の酸性ガスなどにも応答し、シリコン以外のポリマー材料にも応用が可能としている。

適用

ニッタ 植物由来ナイロンを主原料としたチューブを販売         2024.3.1

 ニッタは、植物由来のナイロンを70%から80%含有した「バイオマスナイロンチューブ」の販売を開始したと発表した。日本有機資源協会よりバイオマスマーク商品の認定を受けている。ニッタのナイロンチューブは車載用として幅広い実績がある。

NOK クッション性のある電極を開発            2024.3.5

 NOKは、多孔質状でクッション性のあるEMS(Electrical Muscle stimulation 電気的筋肉刺激装置)用電極「Sotto ポーラス」を開発したと発表した。3月12日から14日まで東京ビッグサイトで開催される「ヘルスケア Japan東京 ‘24」で展示する。Sotto ポーラスは、特殊ウレタン系素材に配合・コーティング技術を応用して導電性を付与したものだ。柔らかく伸縮性があり、人体の動きに追従するため、EMSトレーニング機器やベッドでの筋力維持装置などへの適用が期待される。

リサイクル

商船三井、出光 原油タンカー内で発生する使用済みプラ再資源化実験へ        2024.2.29

 商船三井と出光興産は、大型原油タンカー(VLCC)内で発生する使用済みプラスチックの油化ケミカルリサイクルによる再資源化に向けた実証実験を開始したと発表した。タンカー内で発生した廃プラは出光興産の子会社ケミカルリサイクル・ジャパンが油化ケミカル技術で生成油に変換する。将来的には、使用済みプラの生成油を原料としたリニューアブル化学品や燃料油の生産を目指すとしている。

日本ゼオン シクロオレフィンポリマーのリサイクルプラントを竣工       2024.3.5

 日本ゼオンは、富山県高岡市にある高丘工場に建設していたシクロオレフィンポリマー(COP)のリサイクルプラントが竣工したと発表した。COPフィルムは光学特性を活かしてディスプレイ用位相差フィルムとして使用されている。COPをフィルムに加工する際に発生する廃棄樹脂をリサイクル工場で粉砕後溶解して再造粒を行う。これまでの技術ではリサイクル品は透明性などに課題があったが、今回のリサイクルプラントでの再生樹脂は未使用品と同等の品質レベルを確保したとしている。

M&A・出資

三菱ガス化学 可塑剤製造CGエスターの株式を譲渡へ         2026.2.26

 三菱ガス化学は、持分法会社シージーエスターの持分50%を合弁先であるJNCに譲渡すると発表した。譲渡実行日は2024年3月29日を予定し、譲渡価額は7億3,400万円としている。

サンスター技研 トーヨーポリマーの株式を取得 2024.3.1

 サンスター技研は、ウレタン系接着剤大手のトーヨーポリマーの株式を取得し、4月1日付けでサンスターグループへ統合すると発表した。サンスター技研は建築外装や自動車用接着剤やシーリング材製品群を保有していて、トーヨーポリマーの事業を取得することで、同分野でトップクラスとなる。

体制

三井化学 XDIの製造能力を増強へ     2024.2.26

 三井化学は、大牟田工場内のメタキシリレンジイソシアネート(XDI)プラントの生産能力を増強すると発表した。XDIは眼鏡レンズ用材料として難黄変、速硬化性に優れたコーティング材料して使用されている特殊イソシアネートだ。太陽電池やスマホに使用される特殊インキ・コーティング用の需要拡大が見込まれることからXDI生産設備の増強を行う。2025年9月の稼働を予定し、20%の生産能力が拡大する予定。

三菱ガス化学 不採算事業を整理        2024.2.26

 三菱ガス化学は、2025年1月中旬をめどに岡山県倉敷市の水島工場で生産しているオルソキシレン(OX)と無水フタル酸(PA)の生産を停止すると発表した。また、2025年3月をめどとしてトリメリット酸トリオクチル(TOTM)の生産を停止し、TOTMの製造販売会社である水島可塑剤を解散すると発表した。OXはPAの原料のほか溶剤などの用途に使用されている。PA、TOTMは可塑剤原料や可塑剤として使用されている。いずれも不採算事業の整理・再編の一環での生産停止となる。

三菱ケミカル ACH法MMA、アクリルニトリル関連製品の生産を終了 2024.2.27

 三菱ケミカルは、広島県大竹市にある広島事業所で生産しているACH法MMAモノマー、アクリロニトリル、アクリロニトリル誘導品について、2024年7月より生産を終了すると発表した。また、これに伴い、三菱ケミカルグループはキレート剤事業、アセトニトリル事業から撤退する。三菱ケミカルグループは、世界各地域でACH法以外に、C4法、新エチレン法でMMAモノマーの生産拠点を保有している。ACH法は製造コストがかかり、中国での需要縮小に伴いグローバルでの供給体制の最適化を図る。なお、広島事業所で生産しているC4法MMAモノマーについては今後も生産を継続するとしている。

UBE 米国でDMC・EMCプラントを建設へ     2024.2.29

 UBEは、米国でジメチルカーボネート(DMC)とエチルメチルカーボネート(EMC)のプラントを建設すると発表した。現在は全量輸入に頼っているが、米国ルイジアナ州にDMC年産10万トン、EMC年産4万トンのプラントを建設し、米国での安定供給を図る。DMC・EMCはリチウムイオン電池電解液溶剤成分であり、将来ポリカーボネートジオール(PCD)や水性ポリウレタンディスバージョン(PUD)への展開を計画する。設備投資額は約5億米ドル。2026年11月の稼働を予定する。

DIC インドでコーティング用樹脂新工場を開所 2024.3.5

 DICは、インドの子会社がマハラシュトラ州に建設した自動車塗装やインフラ建設に使用されるコーティング樹脂の新生産工場が2月15日より本格稼働を開始したと発表した。アクリル、ポリエステル、アルキッド樹脂などの組成で構成されたコーティング剤を生産し、生産能力は従来の3倍に増強した。また、これと同時にコーティング用樹脂などの応用評価施設DSAアプリケーションラボも2月に開設している。

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