プラスチック関連動向 2024.5.3
プラスチック関連動向 2024.5.3

プラスチック関連動向 2024.5.3

プラスチック、原料

住友化学 クメン法プロピオンオキサイド技術でKBRと提携         2024.4.25

 住友化学は、米国エンジニアリング会社KBR社と、住友化学のクメン法プロピレンオキサイド(PO)技術について独占的ライセンスパートナーとする協業契約を締結したと発表した。住友化学のプロピレンオキサイド製造プロセスは、①クメンの空気酸化によるクメンハイドロパーオキサイド(CMHP)製造工程、②CMHPとプロピレンからα-クミルアルコールとPOを得る工程、③クミルアルコールを水素化してクメンを得る工程などから構成される。併産物がなくクメンが循環し、他の製造方法に比べ環境にやさしい技術だ。POはポリウレタンなどの原料として使用され、住友化学はKBRのマーケティング力で全世界のより多くの顧客に届けることが可能になるとしている。

適用、製品

古川電工 アウトガスや臭気発生抑制ポリエチレンフォームを開発       2024.4.24

 古河電気工業は、アウトガスや臭気の発生を低減させたポリエチレンフォームを開発したと発表した。従来のPE発泡体と比較して発泡後のアウトガスNH4+は他社品が1400から2100μg/g検出されるのに対し、開発品は検出限界値以下。臭気源となる腐食性物質の検出もほぼ発生しないため、医療や化粧品、半導体などの梱包・緩衝材用途への適用が期待されるとしている。

三菱ケミカルGr 生分解性樹脂コンパウンド仕様育苗ポット 浜名湖花博2024で販売 2024.4.26

 三菱ケミカルグループは、植物由来の生分解性樹脂コンパウンド「Forzeas」を使用した育苗ポットが、2024年4月6日から6月中旬まで開催中の「浜名湖花博2024」で販売されていると発表した。Forzeasは、三菱ケミカルグループの植物由来の生分解性樹脂「BioPBS」を使用したコンパウンドで、自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解される。東海化成が2022年から育苗ポットを製造・販売していて、浜名湖花博2024では浜名湖ガーデンパーク会場で、花博の刻印入り5色セットとして販売されている。

ニュースウォッチ

  • 産総研など バイオプラでポリ乳酸の生分解性・物性改善 2024.4.17
  • プラ汚染防止へ国際条約、生産抑制など3案 23日会合 2024.4.21
  • DIC、低誘電樹脂を増強 BMIを今秋に北陸工場で 2024.4.22
  • ポリプラ・エボニック、歯科材料向けにPEEK拡販 2024.4.23
  • 使い捨てプラ規制案を承認 40年までに15%削減=欧州議会 2024.4.26
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