ヴィーガンレザートレンド ほかの呼び方
ヴィーガンレザートレンド ほかの呼び方

ヴィーガンレザートレンド ほかの呼び方

 これまで見てきたように、菌糸体などを培養して動物の革の代替を目指したものから、合成皮革に植物性廃棄物の粉末を混ぜたもの、合成皮革に使われる樹脂をバイオ由来のものにしたものなど、“ヴィーガン”のとらえ方で種々雑多な代替皮革材料が「ヴィーガンレザー」として発表されている。ここでは、ヴィーガンレザー以外の呼び方について取り上げる。

関連資料:「ヴィーガンレザートレンド2023

植物性にこだわった呼び方

 本来、ヴィーガンが「乳製品や卵などの動物由来の成分を含まない完全菜食主義」を表現しているだとすれば、動物由来でない植物由来であることを強調することは自然であり、「プラントベースレザー」、「バイオレザー」、「バイオマスレザー」などの言葉を見つけることができる。

 プラントベースレザーは植物性の材料を使用していると表現していて、キノコやリンゴ、サボテンなどを使用したレザーの表現としてはわかりやすい。バイオレザーは生物学をあらわすバイオロジー、または、発酵や農業分野も含むバイオテクノロジーの接頭語である「バイオ」を使用していて新しい研究・技術開発による製品を連想させる。

バイオマスレザーのバイオマスはある量がまとまった動植物の再利用可能な有機性資源を示し、本来ならばヴィーガンを意味する植物に必ずしもこだわっていないが、植物性廃棄物の再利用によるレザーがあることから使用されている。

再資源化に関係した呼び方

 「リサイクルレザー」や「アップサイクルレザー」が再資源化を表現している。リサイクルは言葉としてはわかりやすいが、使用済みのレザー製品を再利用するという意味にもとらえることができる。

アップサイクルは循環型社会を目指す言葉としていろいろな製品に使われている。植物性廃棄物を再利用して作られたレザーに関しては当てはまるが、菌糸体などを培養したレザーについては当てはまらない。

永続性、環境にやさしいを表現した呼び方

 「エコレザー」「サステナブルレザー」「エシカルレザー」などを見つけることができる。いずれもヴィーガンレザーの範疇より広い概念を表現している。本来ヴィーガンが完全菜食主義を表現したものでヴィーガンレザーがその発想の延長線上にあるものとすれば、植物性廃棄物の粉末を混合した合成皮革はヴィーガンレザーと呼ぶよりも、これらの表現を使用したほうが適切かもしれない。

 ヴィーガンレザー以外の天然皮革の代替材料や植物由来材料を使用した環境にやさしい合成皮革材料の呼び方を紹介した。しかしながら、紹介した呼称はヴィーガンレザーほどには浸透していない。ここにヴィーガンレザーがトレンドとなっている理由のひとつがある。

関連資料:「ヴィーガンレザートレンド2023

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