水素、合成燃料、CCS関連動向      2024.1.27
水素、合成燃料、CCS関連動向      2024.1.27

水素、合成燃料、CCS関連動向      2024.1.27

水素・アンモニア・LOHC関連

理研 Mo金属クラスター触媒で温和な条件でのアンモニア合成に成功   2024.1.22

 理化学研究所環境資源科学研究センターの上口賢専任研究員らの研究グループは、東京大学大学院、北海道大学と共同して、モリブデン(Mo)の金属クラスターにハロゲンが配位した化合物がゼオライト細孔に取り込まれた触媒を創製し、1MPa400℃で260時間、5MPa200℃で520時間アンモニアが生成することを確認した。理論計算ではMoクラスター触媒がN-N三重結合を効率よく切断することを明らかにした。

IHI インドから日本へのグリーンアンモニア供給へ 2024.1.23

 IHIは、インド大手再生可能エネルギー事業者ACMEグループがインドで生産するグリーンアンモニアの引き取りに関する基本合意を締結したと発表した。ACMEは、インド・オディシャ州で太陽光発電によるグリーンアンモニアを製造するプロジェクトを推進している。IHIはACMEからグリーンアンモニアを最大40万トン、2028年から引き取る。

合成燃料関係

INPEX UAEでのe-methane製造事業FSに東京ガス、大阪ガスが参画      2024.1.23

 INPEXは、UAEで再生可能エネルギー事業を行うマスダール社と2023年7月に締結した、UAEアブダビ首長国でのe-methane製造事業に関する共同調査について、東京ガスと大阪ガスが参画し、協業すると発表した。グリーン水素やCO2などの原料調達から製造、輸送に至るまでの経済性評価、アブダビでのe-methane製造によるCO2排出削減効果の評価を実施予定としている。

CCS、DAC関連

住友商事 バイオガスからCO2を除去するノルウェー社に出資  2024.1.22

 住友商事は、バイオマス由来のCO2を回収・貯留してCO2の除去(CDR : Carbon Dioxide Removal)を行うノルウェー企業のInherit社に出資したと発表した。Inheritは、北欧のバイオメタン生産者からCO2を引き取り、地中に貯留し、CDR由来のカーボンクレジットの発行を行っている。住友商事は、欧米やアジア地域CDRクレジットを創出し、航空・船舶業界や、将来的には日本企業向けの販売に取り組むとしている。

運搬・貯蔵、燃焼、利用関係

岩谷産業 福島県でLPガスへの水素を混合供給の実証事業を開始       2023.1.22

 岩谷産業は、相馬ガスHD、相馬ガスと共同で、水素混合LPガス導管供給の実証事業を開始すると発表した。相馬ガスがLPガスを供給している福島県南相馬市定住促進住宅の80戸に、水素を混合させて導管供給する。2025年1月までに開始する。開始にあたりNEDOより助成事業の採択を受けた。

IHI GE Vernovaとアンモニア専焼ガスタービンの新規燃焼システムの共同開発を開始      2024.1.25

 IHIはGE Vernovaと、GE Vernovaの6F.03型、7F型、9F型ガスタービンのアンモニア専焼燃焼器開発に関する共同開発契約を締結したと発表した。これまで、両社は2MWガスタービンで液体アンモニアを使用した燃焼で、N2Oを含む温室効果ガスの排出を99%以上削減している。
 2023年10月にシンガポールのセムコープを含む3社で締結されたMoUを基に、がセムコープのサクラ発電所のGE Genova製9F型ガスタービンをアンモニア燃料へ転換改造する検討行うとしている。

IHI アンモニア燃料アンモニア輸送船を建造へ 2024.1.25

 IHIは子会社であるIHI原動機が、日本郵船、ジャパンエンジンコーポレーション、日本シップヤードと、2023年12月、世界初となる40,000m型アンモニア燃料アンモニア輸送船(AFMGC)の建造に関わる契約を締結したと発表した。船の推進力を担う主機はジャパンエンジンコーポレーションが担当、船内の電気を賄う発電機用補機はIHI原動機が担当し、2026年11月の竣工を予定する。

ニュースウォッチ

  • 日機装や荏原、アンモニアポンプ実用化へ 2024.1.21
  • 出光興産、山口製油所跡地を脱炭素拠点に 2024.1.22
  • 水素かアンモニアか、分かれる三菱重工・IHI・川崎重工 2024.1.23
  • 「エネファーム」、累計販売50万台突破 発売から14年で達成 2024.1.23
  • 神戸製鋼所、水素技術案件を追加 2023.1.23
  • UBE、ガス分離膜に追加投資 バイオメタン抽出需要増 2024.1.25

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です