水素、合成燃料、CCUS関連動向      2024.2.24
水素、合成燃料、CCUS関連動向      2024.2.24

水素、合成燃料、CCUS関連動向      2024.2.24

水素・アンモニア・LOHC関連

ENEOS、出光 北海道でのグリーン水素SC構築に向け検討    2024.2.20

 ENEOSと出光は、北海道電力と共に、北海道苫小牧西部エリアでのグリーン水素サプライチェーン構築事業に関する覚書を締結したと発表した。洋上風力発電などの再生可能エネルギーを活用し、100MW以上の水電解プラントで水素を製造、パイプラインで供給するサプライチェーンの構築を2030年頃までに目指す。実現すれば日本国内で最大規模の水素サプライチェーンとなる。

IHI シンガポール社とソリューション事業での協働を検討へ             2024.2.22

 IHIはグループのIHIアジア・パシフィックが、シンガポールのSTエンジニアリング社と、持続可能なソリューションの導入を共同で推進するための覚書を締結したと発表した。エネルギーマネジメント、水素関連技術、アンモニアソリューションなどクリーンエネルギー分野を含む分野の協働を検討する。

JERA 豪ウッドサイド社と脱炭素事業での協業検討         2024.2.23

 JERAは豪州子会社を通じて、豪州エネルギー会社ウッドサイド社と脱炭素事業での協業検討に関する覚書を締結したと発表した。今後、アンモニアや水素、CCS等での協業を検討する。覚書は豪州スカボローガス田の権益の15.1%を取得する権益売買契約締結と同時に締結された。

合成燃料関係

丸紅 ドバイでのSAF製造事業を検討   2024.2.20

 丸紅は、ドバイの国営石油・ガス会社Enoc、ベルギーの建設・不動産開発・公共施設運営大手BESIXと、ドバイでのSAF製造事業に向けた実現可能性調査(FS)を実施することになったと発表した。調査では、現在埋め立て処理をされている一般廃棄物を原料としたSAFの製造・販売に関わる商流、廃棄物燃料化技術などの検討を行うとしている。

CCUS、DAC関連

東邦ガス SyncMOFとCO2分離回収技術の実証試験を開始         2024.2.19

 東邦ガスは、名古屋大学発スタートアップでMOF(Metal Organic Framework)多孔質体材料開発のSyncMOFと連携して、温度スイング物理吸着法によるCO2分離回収技術の確立に向けた実証試験を開始したと発表した。東邦ガスがSyncMOFと共同で開発製造した高CO2回収能力を持つ吸着材を使用して、工場などで発生する排熱を利用してCO2分離回収を行う。従来の方法に比べ電力消費量を約8割削減することを目指している。

中国電力、三井物産 マレーシアでのCCS共同検討で覚書を締結         2024.2.19

 中国電力と三井物産は、三井物産がマレーシア国営石油会社などと共同で開発を進めるマレーシア沖でのCCSおよび輸送などを含むバリューチェーン構築の共同検討に関する覚書を締結したと発表した。覚書を基づき、中国電力グループの石炭火力発電所で排出されるCO2の分離回収・液化・貯蔵、マレーシアまでの海上輸送、およびマレーシア沖でのCO2地下貯留などの検討を行う。三井物産は、2023年6月よりペトロナスのCCS事業会社およびトタル・エナジーズのCCS事業会社とマレーシア沖でのCCS事業開発検討を行っている。

OOYOO TOPPANとCO2分離膜を量産化へ         2024.2.21

 京都大学発スタートアップで分離膜製造技術開発のOOYOOは、TOPPANホールディングスと、CO2分離回収と再利用を目的としたCO2分離膜の量産化に向けた基本合意書を締結したと発表した。OOYOOは、火力発電所排ガスなど10から30%濃度のCO2を95から99%に高めることができる分離膜を製造する技術を保有している。TOPPANの持つ表面加工技術を活用し、分離膜の量産に向け技術開発を加速させるとしている。

運搬・貯蔵、燃焼、利用関係

川崎重工 ベルギーでガスタービンコージェネシステムを水素混焼に改造        2024.2.19

 川崎重工はベルギーの子会社を通じて、ベルギーのシェブロン・フィリプス化学向けに、1.8MW級天然ガス焚きガスタービンコージェネレーションシステム「GPB17D」を、体積比30%までの割合で水素混焼を可能にする工事を2023年10月に完了し、営業運転を開始したと発表した。天然ガス焚き使用から水素混焼仕様への改造工事はは今回が初めてとなる。

日本郵船 チリからの銅製品輸送船にグリーンアンモニアを供給へ       2024.2.21

 日本郵船は、グループのNYKバルク・プロジェクト(NBP)がチリの硝酸アンモニウム製造会社エナエックス社と、グリーンアンモニアをアンモニア燃料船に供給する検討の覚書を締結したと発表した。NBPは今後大島造船所とアンモニア燃料輸送船を建造し、銅生産会社コデルコ社がチリから極東向けに同製品を輸送する検討を行っている。NBPとエナエックス社はアンモニア燃料船へのグリーンアンモニア供給に関する具体的な検討を進める。

出資、資金調達

つばめBHB シリーズCで53億円を調達        2024.2.21

 つばめBHBは、シリーズCラウンドとして国内外の投資家を引き受け主とした第三者割当増資により約53億円の資金調達を行ったと発表した。今回ドイツのへレウス社からの調達があった。初の海外投資家からの調達となる。これでつばめBHBの累積資金調達額は76億円になった。

ニュースウォッチ

  • 三菱ガス化学、工業地帯CO2を資源に 水島で地産地消 2024.2.19
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