水素・CO2利活用関連動向      2023.11.6
水素・CO2利活用関連動向      2023.11.6

水素・CO2利活用関連動向      2023.11.6

水素・アンモニア関連

INPEX JSEに資本参加       2023.10.30

 INPEXは、川崎重工と岩谷産業が共同出資する日本水素エネルギー(JSE)に資本参加すると発表した。JSEは国際液化水素サプライチェーンに関する調査・企画・運営・投資などを主目的としている。現在NEDO GI基金事業「液化水素サプライチェーンの商用化実証」で日豪間の実証に取り組んでいる。INPEX出資後の株式保有比率は、川崎重工:36.6%、岩谷産業:33.4%、INPEX:30.0%となる。

ENEOS、JFE 水島コンビナートでの水素利活用で共同検討を開始             2023.10.30

 ENEOSとJFEスチールは、岡山県倉敷市にある水島コンビナートでのCO2フリー水素の利活用に関する共同検討を開始したと発表した。両社は2030年までにCO2フリー水素サプライチェーン構築を目指し、CO2フリー水素の受入、貯蔵、供給拠点の整備や利活用に関する検討を行うとしている。

日揮HD 福島県浪江町でのグリーンアンモニア製造実証プラントの起工式を実施       2023.10.31

 日揮HDは、福島県浪江町の棚塩産業団地内にてグリーンアンモニア製造技術の実証プラントの起工式を実施したと発表した。日揮HDは2021年8月より旭化成と共同でNEDO GI基金事業「大規模アルカリ水電解水素製造システムの開発およびグリーンケミカルプラントの実証」に取り組んでいて、再生可能エネルギー由来の水素を原料にグリーンアンモニアなどの製造プラント最適化システムを開発している。実証プラントは2024年度中の運転開始を予定している。

合成燃料関係

コスモ、東芝ESS CO2電解によるCCU共同検討を開始         2023.10.30

 コスモエネルギーHDと東芝エネルギーシステムズ(東芝ESS)は、CO2電解技術を用いたCCUの実現に向けた共同検討について基本合意書を締結したと発表した。両社は、コスモグループの製油所等から発生するCO2を電気分解してCOに転換し、水素添加によるメタノールやエタノール、合成燃料などのCCUの実現に向けた検討を行うとしている。

CCS関連

千代田化工 三菱商事向けCCSバリューチェーン構築FSを受注         2023.10.30

 千代田化工は、三菱商事より三菱商事が2023年8月にJOGMECより日本製鉄、ExxonMobilと共に受託した伊勢湾/中部地域の複数産業から排出されるCO2を海外でCCSを行うFSについて、CCSバリューチェーン構築に関する検討業務を受注したと発表した。国内でのCO2集積・液化貯蔵・出荷設備、海外での荷揚げ、液化貯蔵、圧入地までの陸上輸送などに関する技術検討を実施するとしている。

千代田化工 JAPEXよりCCS圧入設備の概念設計検討業務を受注    2023.10.31

 千代田化工は、石油資源開発(JAPEX)よりJAPEXが三菱ガス化学、東北電力、北越コーポレーション、野村総研と共にJOGMECより共同で受託した、東新潟地域でのCCS事業での、CCS圧入設備の概念設計検討を受託したと発表した。参画各事業者から排出されたCO2を圧入井の入り口まで圧送するための設備等を検討するとしている。

運搬・貯蔵、燃焼、利用関係

三菱重工 発電用ガスエンジン試験機で水素混焼率50%までの安定燃焼を確認         2023.11.1

 三菱重工は、グループ会社の三菱重工エンジン&ターボチャージャ(MHIET)が、5.75MW発電用ガスエンジンの単筒試験機での水素混焼試験で水素混焼率50%(体積比)までの安定燃焼を確認したと発表した。空気過剰率などの調整によりノッキングやプレイグニッションの発生を抑制した。2025年度の商品化を目指すとしている。

ニュースウォッチ

  • パナソニック、家庭でグリーン水素発電 35年にも実用化 2023.10.28
  • 九州電力、長崎県の石炭火力でアンモニア混焼試験 2023.10.30
  • レゾナック、商用規模水素発電、東日本拠点に供給へ 2023.10.31
  • 商船三井、独社と合成メタノールの利用検討 2023.10.31
  • 三井化学、常温常圧でアンモニア製造 九大と早期に大型実証へ 2023.11.1
  • 千代化、燃料アンモニア技術開発加速 分解法確立へ 2023.11.1

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