水素・CO2利活用関連ニュース      2023.5.15
水素・CO2利活用関連ニュース      2023.5.15

水素・CO2利活用関連ニュース      2023.5.15

水素・アンモニア関連ニュース

経産省 水素基本戦略(案)に寄せられた意見を公表 2023.5.8

経産省は4月5日に公表した改訂水素基本戦略(案)について、これまでに寄せられた意見の要旨を公表した。第1章の総論から第5章の水素産業競争力強化に向けた方向性について、82の意見要旨が挙げられている。意見では、他国の水素への取り込みのスピードが速く、もっと柔軟な対応が必要との指摘がある。また、e-methaneや合成燃料、SAFの取り扱いを巡り、水素基本戦略から外してカーボンリサイクル技術の中で別戦略にしたほうが整理しやすいのではという指摘や、目標設定期間や目標値についての意見もある。経産省はこれらの意見を踏まえた上で5月末には水素基本戦略を発表するとしている。

JERA タイ石油公社PTTとタイでの水素・アンモニアサプライチェーン構築を検討 2023.5.9

JERAは、タイの国営企業タイ石油公社PTTと、タイ国内への水素・アンモニア供給に向けたサプライチェーン構築に関する共同検討について覚書を締結したと発表した。具体的には、サプライチェーンの構築を検討するほか、アンモニアクラッキング技術のFS、水素・アンモニア上流事業の共同開発や投資機会の検討を行うとしている。

CO2利活用関連ニュース

東京ガス フランスのガス導管事業者とe-methaneやバイオガスの活用検討 2023.5.9

東京ガスネットワークは、フランスのガス導管事業者であるGRDF社と2023年4月28日、ガス導管事業の発展を目的とした相互協力協定を締結したと発表した。協定を基にe-methaneやバイオガスなどのカーボンニュートラル市場の研究開発や市場の開拓、また、現場技術・ノウハウ、ガス事業制度や法律について情報交換や人材交流を深めていくとしている。

大阪ガス シェルとCCSバリューチェーンで共同検討を開始         2023.5.9     

大阪ガスは、Shell Singapore Pte. Ltd(シェル)と、国内の工場などのCO2排出源からCO2を回収し、海外の貯留地にCCSすることを目指したCCSバリューチェーン構築に関する共同検討を開始するための契約を締結したと発表した。CO2の排出削減に課題を抱える国内の鉄鋼・セメント・化学産業の工場などのCO2排出源から回収したCO2を集約・液化した後、アジア太平洋地域の貯留地まで船舶輸送し、地中に圧入・貯留することを想定したCCSバリューチェーン全体の事業性評価を2023年5月から実施するとしている。

TOYO TIRE CO2を原料としたブタジエンゴムの合成に成功         2023.5.9

TOYO TIREは、富山大学との共同研究でCO2から高収率でブタジエンへ変換する触媒を開発し、タイヤの主原料であるブタジエンゴムの合成に成功したと発表した。ブタジエン系のゴムであるSBRやBRは自動車用タイヤの原料として約3割を占める。石油以外の天然由来の代替原料を模索する動きが活発化している。

日揮HD コロワイド飲食店からの廃食用油の供給・利用に関する基本合意者を締結       2023.5.10

日揮HDは、コロワイド、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYの3社と飲食店などからでる使用済み食用油の供給および利用に関して、SAFとして再資源化することについて取り組み、協力することで基本合意書を締結したと発表した。日揮HD、レボインターナショナル、コスモ石油の3社は2022年11月にSAFの大規模生産を目指しSAFFAIRE SKY ENERGYを設立。2024年度下期から2025年度初頭にコスモ石油堺製油所内にプラントを建設すると発表している。かっぱ寿司や大戸屋などを展開するコロワイドはグループ全体のフライオイルを重量ベースで年間3,500トンほど調達していて、積極的に再資源化を推進している。

丸紅 中国産の低炭素排出型メタノールの販売を開始         2023.5.10

丸紅は、中国の麦芬隆上海環境工程技術有限公司(MFES)と、MFESが出資し販売権を有する安陽順利環保科技有限公司(順利)が製造する低炭素排出型メタノールの、中国を除くアジアにおける販売権の取得に関して合意書を締結したと発表した。アイスランドのCO2と水素からメタノールを製造する技術を保有するCarbon Recycling International社のEmissions to Liquids技術を使用し、順利の工場近郊にある生石灰工場で排出されるCO2とコークス製造工場からコークス炉ガス内の水素を合成して低炭素排出メタノールを製造する。丸紅は、環境配慮型メタノールを化学品用途や燃料用途向けに販売をしていくとしている。

ニュースウォッチ

  • CO2排出の企業負担、日本は欧州の7分の1 削減圧力弱く 2023.5.6
  • IHI、アンモニア専焼の道 次世代燃料の機器開発に火 2023.5.8
  • 東大、水と窒素からアンモニア合成 触媒寿命15倍に 2023.5.9
  • 東ソー、回収CO2を原料化 山口に設備導入 2023.5.9
  • JERA、北陸電力と水素・アンモニア調達で協力 2023.5.9
  • アサヒ飲料、「CO2を食べる自販機」の実証開始 関東・関西中心に30台 2023.5.10
  • バイデン政権、火力発電所にCO2回収や水素混焼を義務化 2023.5.11
  • 東北大など、水電解装置の長寿命化技術 電極を熱処理 2023.5.12
  • 性能100倍以上向上…東工大が水素化物でアンモニア合成 2023.5.10

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