水素・CO2利活用関連動向      2023.12.4
水素・CO2利活用関連動向      2023.12.4

水素・CO2利活用関連動向      2023.12.4

水素・アンモニア関連

三菱重工 豪オリカ社と水素・アンモニア事業開発を加速 2023.11.27

 三菱重工業は、豪州の化学会社オリカ社と、脱炭素化、水素・アンモニア事業の共同開発に関する覚書に調印したと発表した。覚書を基に三菱重工は、オリカ社の豪州ニューカッスルやグラッドストンの製造拠点での脱炭素化、および周辺地域での水素・アンモニア製造を目的とする事業開発や、発電・海運・工業・農業分野における水素・アンモニアの需要創出など支援していくとしている。

JOGMEC 豪州ニューサウスウェールズ州と水素・アンモニア、CCS分野を追加してMoUを更新 2023.11.29

 JOGMECは、豪州ニューサウスウェールズ州政府と、2017年9月に締結した石炭、石油・天然ガス、金属資源に係る情報交換や資源開発に関するMOUに、水素・アンモニア、CCS分野を対象として追加してMoUを更新したと発表した。

三菱重工 タイPTT社と水素・アンモニア、CCS技術の共同検討でMoUを締結   2023.12.1

 三菱重工は三菱重工のアジアパシフィック地域統括拠点MHI-APを通じて、タイの大手化学企業PTT Global Chemicalと、石油化学コンビナートへの脱炭素技術の導入を目的とした共同検討の覚書を締結したと発表した。覚書を基に、ガスタービン発電設備への水素・アンモニアの活用とCCS導入との比較検討、及びSMRプロセスへのCCS技術の適用最適化検討を行うとしている。

合成燃料関係

豊田通商 トヨフジの外航船にバイオディーゼル燃料を供給       2023.11.29

 豊田通商はグループ会社豊田通商マリンフューエルを通じて、トヨフジ海運が運航する外航船ドリームジャスミンにバイオディーゼル燃料の試験供給を行ったと発表した。これまで豊田通商はトヨフジ海運の内航船とよふじ丸に商用ベースでバイオ燃料の供給を行ってきたが、外航船向けの供給は初となる。

INPEX リニューアブルディーゼル燃料の実証実験を開始       2023.11.30

 INPEXは、サンユエネルギー及びきんでんと共に、再生可能資源由来燃料リニューアブルディーゼル(RD)を、兵庫県西宮市にあるきんでんの教育訓練施設きんでん学園の資材運搬用トラックの燃料に使用する実証実験を開始すると発表した。フィンランドのRD製造者ネステ社から伊藤忠エネクスを通じてINPEXが調達し、サンユエネルギーが供給する。

出光 日本通運と使用済み物流資材プラの再資源化で実証実験を開始   2023.11.30

 出光興産は、日本通運と使用済み物流資材プラスチックの油化ケミカルリサイクルでの再資源化に向けた実証実験を開始すると発表した。日本通運の物流拠点で発生する使用済み物流資材プラスチックを原料として、出光興産の子会社であるケミカルリサイクル・ジャパンが油化ケミカルリサイクル技術により生成油を生産する。出光興産は、生成油の確認により使用済み物流資材プラスチックの再資源化の可能性について検証する。将来的にはリニューアブル化学品やリニューアブル燃料油の生産を目指すとしている。

出光 HIF社と合成メタノールに関する協働検討を開始 2023.12.1

 出光興産は、グローバルに合成燃料の製造を行うHIF Globalの子会社であるHIF USAと、合成メタノール(e-メタノール)の調達および合成メタノールの事業開発共同検討に関して合意したと発表した。出光は2023年3月にHIF Globalと合成燃料分野での戦略的パートナーシップに関するMoUを締結している。HIF USAは米国テキサス州マタゴルダで年産140万トン規模の合成メタノール製造施設の立ち上げに取り組んでいて、出光は、HIFグループからの合成メタノールの調達及び事業開発に向けた共同検討に取り組むとしている。

CCS関連

JAPEX 日本ガスラインと液化CO2内航船輸送共同検討で覚書を締結        2023.11.30

 石油資源開発(JAPEX)は、11月に日本ガスラインと液化CO2内航船の輸送及び港湾整備によるCCS、CCUSの将来的な社会実装を目指した共同検討の実施に合意する覚書締結したと発表した。覚書を基に、日本全国の主要港湾を繋ぐ内航船による液化CO2輸送の可能性と効率性の検討、将来的な液化CO2内航船輸送の社会実装に向けた主要課題の洗い出しを行うとしている。

運搬・貯蔵、燃焼、利用関係

ENEOS パイプラインで水素を街に供給する実証事業を開始         2023.11.27

 ENEOSは、静岡県裾野市でENEOSの水素ステーションからパイプラインで裾野市内に設置された燃料電池等に水素を供給する実証事業を開始すると発表した。NEDOが公募した事業に採択されたもので、ENEOSはFCVへの水素供給とパイプラインでの水素供給に関するマネジメント(EMS)を開発するとしている。

三菱重工 ボイラー用アンモニア専焼バーナーの試験に成功         2023.11.28

 三菱重工業は、長崎市にある長崎カーボンニュートラルパーク内の総合研究所で、燃料消費が毎時0.5トンの試験設備にてアンモニア専焼バーナーの試験を行い、アンモニアの完全安定燃焼の確認及びNOxの排出量を石炭専焼時よりも抑制できることを確認したと発表した。次のステップとして毎時4トンの燃焼試験炉での燃焼試験を実施し、2024年度までにアンモニアの専焼が可能なバーナーの開発を進めていくとしている。

三菱重工 ガスタービンでの水素混焼運転に成功                 2023.11.30

三菱重工業は、兵庫県高砂市にある高砂製作所高砂水素パーク内のGTCC実証発電設備で、JAC形ガスタービンで、都市ガスに水素を体積比30%混ぜた混合燃料による実証運転に成功したと発表した。地域の電力網に接続された状態での水素30%混合燃料大型ガスタービンの発電実証運転は世界初となる。今後は、4万kW級のH25形ガスタービンでの水素専焼試験のほか、JAC形ガスタービンの水素50%混焼の実証試験の準備を進めるとしている。

IHI インド火力発電所での適用を目指したアンモニア混焼試験を開始 2023.12.1

 IHIは、インド発電事業者アダニパワー(APL)および興和と共同で、アダニパワーが所有するムンドラ火力発電所でのアンモニア燃焼技術を適用することを目指して、IHIの相生工場にて同発電所で使用されている燃焼設備を想定したアンモニア20%燃焼試験を開始したと発表した。IHIと興和はアダニパワー火力発電所の既設ボイラのアンモニア20%混焼実施のための技術検討及び経済性の検証を実施している。

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