自動車部品関連動向      2024.1.8
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技術・製品

豊田合成 ポップアップフードアクチュエータが一気紅旗のEH7に採用される    2023.12.25

 豊田合成は、セーフティシステム製品ポップアップフードアクチュエータが中国の高級ブランド一汽紅旗の「EH7」などに採用されたと発表した。ポップアップフードアクチュエータは、歩行者と衝突した際にフードを瞬時に持ち上げ、フード下の硬い部品との間に空間を確保することで頭部などへの衝撃を緩和する。中国では歩行者保護規制である衝突安全アセスメントが2018年に導入されて以来、需要が高まっている。

アイシン、東京大学 世界最高の冷却性能固体冷媒を開発              2023.12.27

 アイシンは、東京大学大学院理学系研究科 大越慎一教授との共同研究で、圧力印加による断熱冷却が世界最高の固体冷媒の開発に成功したと発表した。開発した無機固体冷媒RbMnFeCoプルシアンブルーは、340MPaで74度、560MPaで85度という大きな可逆的断熱温度変化(バロカロリック効果)を示した。熱電対での温度変化は+44Kで、100回以上繰り返しても性能劣化が見られなかった。この結果から、高効率の固体冷媒の実現が期待されるとしている。

デンソー AIロボット販売員でデモイベントを開催へ              2023.12.28

 デンソーは、生成AIを活用したロボット制御技術「Generative-AI-Robot Technology」のデモイベントを1月13日、14日に愛知県名古屋市の名鉄商店で開催すると発表した。デンソーウェーブの小型協調ロボット「COBOTTA」を使用し、音声認識により販売員として名鉄商店のお土産コンシェルジュと共に接客を行い、顧客との会話情報から名鉄商店で取り扱う地域ゆかりの商品をその場で提案する。

新事業

武蔵精密 アルコール代謝遺伝子検査を開発      2023.12.26

 武蔵精密工業の植物バイオ事業部は、アルコール代謝遺伝子のタイプを知って最適な飲酒習慣を提案する郵送検査サービス「アルコール代謝遺伝子検査」を開発したと発表した。2023年12月26日よりAmazonで販売を開始した。

M&A・出資

リケン シンワバネスの株式を取得          2023.12.25

 リケンは、工業用ヒータなど電気加熱機器・部品の設計・開発・製造を行う東京都品川区西五反田にあるシンワバネスの発行株式90%を取得すると発表した。リケンNPRグループは熱エンジニアリング事業を非ICE領域事業「ネクストコア」のひとつとして位置付けている。シンワバネスは、半導体製造装置向け低温領域の中小型ヒータ製造を得意としていて、リケンはシンワバネスの獲得で中長期的に拡大が予測される半導体分野での成長を目論む。シンワバネスは1978年の設立であるが、近年は投資ファンド下に入っていた。

体制

パイオラックス 金型子会社を吸収合併  2023.12.25

 パイオラックスは、金型の製造販売を行う子会社ピーエムティーを簡易合併により統合すると発表した。統合後は新しい真岡工場を拠点にグローバル金型センターとして、金型の設計・製作からメンテまで一貫した業務を行う。なお、吸収合併に先立ちパイオラックスはピーエムティーの債権2億8,000万円を放棄する決定をしている。

豊田合成 インドで技術開発拠点を開設 2023.12.28

 豊田合成は、インド・ハリヤナ州マネサールに豊田合成ミンダインディアの開発拠点として「豊田合成テクニカルセンターインディア」を開設したと発表した。成長が著しいインドでのエアバック製品の開発ニーズへの対応を行う。エアバックの評価設備を導入し、現在34名の従業員を2028年には現在の約2倍に増員する予定だ。

自動車、電装部品、半導体関連企業12社 自動車用先端SoC技呪殺研究組合を設立      2023.12.28

 自動車メーカー・電装部品メーカー・半導体関連企業12社は、高性能デジタル半導体(System on Chip:SoC)の車載化研究開発をおこなう「自動車用先端SoC技術研究組合」(ASRA)を、12月1日に設立したと発表した。チップレットと呼ばれる種類の異なる半導体を組み合わせる技術を適用した自動車用SoCを研究開発し、2028年までに技術確立、2030年以降の量産車適用搭載を目指すとしている。
 参画企業は、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、マツダ、SUBARU、デンソー、パナソニック・オートモーティブシステムズ、ソシオネクスト、日本ケイデンス・デザイン・システムズ、日本シノプシス、ミライズテクノロジーズ、ルネサスエレクトロニクス。

エクセディ 資本コストを意識した経営に              2023.12.27

 エクセディは、、低い資本収益性、電動化により先行きの不透明感から0.4程度と低迷するPBRを鑑みて、既存ビジネスでの収益性の向上、新規事業の開発を推進するとともに、財務戦略として積極的な株主還元を行っていくと発表した。

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