自動車部品関連動向      2024.5.27
自動車部品関連動向      2024.5.27

自動車部品関連動向      2024.5.27

技術・製品

NTN 電動車向け複数製品を発表          2024.5.21

 NTNは、電動車向け複数の製品の開発を発表した。
 ・特殊熱処理技術「HA-C」:硬く微細な析出物を多数分散させる手法などで、高硬度と高負荷容量化を実現。
 ・高効率・低振動ドライブシャフト:高効率固定式等速ジョイント(CFJ)と低振動しゅう動式等速ジョイント(PTJ)の組み合わせにより、EV向け高効率・低振動を実現。

 ・同軸e-Axle向け大径深溝玉軸受:150万高速回転性能と標準品の50%以上の低トルクを実現する大径深溝玉軸受。

豊田合成 木質バイオ材活用プラスチック素材を開発              2024.5.21

 豊田合成は、森林研究・整備機構と共同で、スギの成分を配合したプラスチック素材「改質リグニン配合プラスチック」を開発したと発表した。ウレタンやナイロン樹脂にスギから抽出した改質リグニンを配合し、石油由来材の一部を代替可能とした。全国に豊富に存在するスギ材の有効活用に関する取り組みの一環であるとともに、アレルギー源であるスギ花粉の低減効果も期待できる。豊田合成はハンドルなどの内外装部品への適用を視野に開発を進めるとしている。

ヨロズ マツダと共同開発ロアアーム採用車両が24時間耐久レースで走行へ    2024.5.22

 ヨロズは、マツダと共同開発した軽量ロアアームを搭載した車両が、2024年5月24日に富士スビートウェイで開幕する24時間耐久レースで走行すると発表した。熱延980MPa級超ハイテン材を使用し、ロアアームを成形した。現行品に対し23%の軽量化を実現している。また、製品にはマツダ、神戸製鋼所と共同で開発を進めている新型アルゴン溶接を採用し、溶接強度と防錆性能の向上を実現したとしている。

三菱重工、日本ガイシ バイオエタノール、e-メタノール向け膜分離脱水システムを共同開発         2024.5.22

 三菱重工は、日本ガイシと共同でバイオエタノールおよびe-メタノール製造工程での膜分離脱水システムの共同開発を行うと発表した。バイオエタノール製造工程では発酵、蒸留後の脱水工程を従来方式から膜分離方式に置き換える。また、e-メタノール製造工程ではメタノール合成後の脱水工程を膜分離方式に置き換える。三菱重工と日本ガイシは2024年4月18日、アンモニア分解ガスから水素精製工程での膜分離システムの共同開発を行うと発表している。

新事業

ダイナックス ワイナリーを建設へ            2024.

 ダイナックスは、北海道安平町にワイナリーを建設すると発表した。建設費7億円をかけて2024年9月から建設工事を開始し、2025年10月からワインの醸造を開始する予定だ。ダイナックスは、2021年5月からワイン用ブドウの試験栽培を開始、栽培規模を拡大してきた。

M&A・出資

エクセディ UAVスタートアップ イームズロボテックスの株式を追加取得            2024.5.21

 エクセディは、産業用ドローンおよびソリューションを開発している福島県南相馬市に本拠があるイームズロボテックス(EAMS)の株式について、EAMSが発行する第三者割当増資を引受け、出資したと発表した。エクセディは、2024年4月26日にも菊池製作所が保有するEAMSの株式の一部を取得すると発表していた。

日本特殊陶業 水素社会・炭素循環型社会実現に向けファンドを設立      2024.5.21

 日本特殊陶業は、水素と炭素循環をコンセプトとした「水素の森」プロジェクトを開始すると発表した。運用総額40億円規模のCVCファンドを設立し、関連するスタートアップに投資を行うと共に、日本特殊陶業小牧工場に敷地内に同テーマに特化した5,000m2の実証フィールドを設置し、スタートアップの技術開発を支援する。

体制

愛知製鋼 岐阜工場にリードフレーム第4ラインを竣工    2024.4.21

 愛知製鋼は、岐阜工場に約10億円を投資し、パワーカード用リードフレーム第4ラインを建設し、稼働を開始したと発表した。パワーカード用リードフレームは、パワー半導体が複数セットされたカード型のパワーモジュールで、愛知製鋼のパワーカード用リードフレームは高いシェアを持ち、スマートカンパニー事業売上で6割以上の割合を占める。第4ラインの生産能力は月に約160万個、岐阜工場全体では約760万個の生産能力となる。

アイシン 三菱電機と合弁会社設立へ     2024.5.24

 アイシンは、三菱電機、三菱電機モビリティと次世代電動化関連製品事業に関する合弁会社の設立に基本合意したと発表した。合弁会社は、三菱電機モビリティの一部の事業を引き継ぎ、BEV、PHEV向け駆動モータ、インバータ、制御ソフトウェアなどの製品の開発・生産・販売を行う。出資比率は、三菱電機グルーブが66%、アイシンが34%となることを想定している。

東海理化 高知県に新工場を取得           2024.5.24

 東海理化は、国産の竹繊維を配合した複合樹脂「BANBZOO+」の生産ライン稼働に向け、高知県香南市に新工場を取得したと発表した。BANBOO+は、関連会社である高知県南国市に本拠があるミロクテクノウッド及び高知県工業技術センターと共に放置竹林解決や地方雇用創出への貢献を目的に開発した竹繊維を51%以上配合した複合材料だ。新工場は、ミクロテクノウッドと共同して運用し、竹繊維およびBANBOO+を生産する。2025年7月の稼働を予定している。

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