技術、製品
豊田自動織機 双方向車載充電器でのV2G実機検証を実施 2026/7/13
豊田自動織機は、スウェーデンの国立研究機関RISEおよびノルウェーの充電器メーカーDEFA社と共同で、BEVなどから系統電力網への交流電力を供給するVehicle to Grid(V2G)の実機検証を実施し、国際規格ISO15118-20の要件に基づき、車両側蓄電電力を交流変換し、系統電力網へ放電できることを確認したと発表した。現在普及が進むV2Gは直流方式で、BEVに蓄電された電力を、住宅などに設置された充放電設備で直流から交流に変換する。今回、豊田自動織機の双方向車載充電器に、DEFA社が開発した充放電設備を組み合わせ、RISEが試験環境整備を行い評価を実施した。直流方式のV2Gに比べ、直流・交流双方向に変換できる車載充電器を使用することで、車両から交流電力を系統電力網に直接供給でき、充電設備の簡素化や導入コストの低減が可能となり、今後の普及に寄与することが期待される。豊田自動織機は、BEVを移動手段としてだけでなく、「走る蓄電池」として活躍する環境づくりに貢献していくとしている。

河西工業 トランク空間内の騒音メカニズム解明成果を発表 2026/7/13
河西工業は、大阪工業大学工学部吉田準史教授との共同研究により、トランクルームの騒音増加の原因と考えられる空間内の音の共鳴メカニズムを、実験とCAE解析により検証し、2026年7月5日から10日までトルコのイスタンブールで開催された音響振動国際会議で発表した。解析は、①実稼働伝達経路解析によりトランク内の各振動が後席音圧に与える影響を分析、②CAEにより振動支配モードを特定した後、影響を評価、③形状変更時の特性を予測し実験モデルに適用した。これらの結果から、音圧の推定が可能となり、騒音の支配的要因の特定とともに、形状変更時の騒音レベルを予測できることを確認した。河西工業は今後、自社開発への適用や量産化を見据えた要素技術として確立を進めるとしている。
Astemo 劣化PBTのリサイクル技術を開発 2026/7/15
Astemoは、東北大学大学院環境科学研究科と共同で、高温多湿環境で劣化したエンジニアリングプラスチック(PBT)の強度を回復するリサイクル技術を開発したと発表した。自動車部品や電子機器のコネクタなどに使用されるPBTは、使用環境下で分子鎖切断により強度低下が生じ、再利用時の品質確保が難しいという課題がある。研究では、PBTに鎖延長剤を添加することで切断された高分子鎖を再結合させ、低下した引張強度を元の材料に近い水準まで回復させた。さらに、配合量と配合手法を検討し、物性回復に有効な条件を見いだした。Astemoは今後、この技術を応用し、自動車用電子部品の筐体などへのリサイクル材適用拡大や、リサイクル材の品質安定化による量産適用、設計への展開を進めていくとしている。
新事業
NGK 京都フュージョニアリングとFLiBe技術で連携 2026/7/16
NGKは、京都フュージョニアリング(KF)と、フュージョンプラントの実証設備で使用されるFLiBe(フッ化リチウム/フッ化ベリリウム溶融塩)とそのFLiBe循環システムの共同開発・事業化に向けた戦略的覚書を締結したと発表した。核融合(フュージョン)プラントでは、核融合技術だけでなく、冷却や燃料トリチウムを増殖する技術確立が必要だ。FLiBeは冷却材やトリチウムを増やす材料として期待されているが、ベリリウムは毒性が高く取り扱いが難しい。NGKは、1958年にベリリウム銅の工業化に成功して以来、ベリリウムを扱うノウハウを蓄積してきた。連携では、フュージョンプラント用途でのFLiBeの取り扱い、製造、品質など基盤技術の高度化、および関連技術開発を進めるとともに、将来的な事業化および供給体制構築を推進する。
エクセディ 消火用ドローン研究開発に参画 2026/7/17
エクセディは、消防車製造モリタHDが推進する、総務省消防庁の令和8年度委託研究開発「消防機関に配備されている車両や資機材等との組み合わせによる消火用ドローンの活用方法の研究開発」に、研究協力者として参画すると発表した。令和7年度の研究開発では、モリタHDが開発した圧縮空気泡消火システム(CAFS)を、エクセディが保有するドローン実証プラットフォームを提供し、連携放水試験を実施。放水時の機体安定性と、消火システムの整合性が実証され、ドローンを用いた消化の有効性が確認された。令和8年度は、より実践的な消防現場への配備を見据えた研究開発を行う。
M&A、出資
関西ペイント トルコ連結子会社の株式を追加取得 2026/7/13
関西ペイントは、トルコの連結子会社であるKansai Altan Boya Sanayi ve Ticaretの株式を追加取得し、持分比率を51.00%から74.88%に引き上げたと発表した。Kansai Altanでは、トルコでの自動車用塗料及び工業用塗料を中心に事業展開している。今回の株式追加取得により、成長市場であるトルコ市場およびEMEA地域でのビジネス拡大を図る。
体制
アキレス メキシコに販売拠点を開設 2026/7/10
アキレスは、子会社であるアキレスUSAと共同で、2025年11月にメキシコ・グアナファト州レオン市に販売拠点「ACHILLES KOHKOKU LATIN AMERICA」を設立し、2026年6月営業活動を開始したと発表した。メキシコでのモビリティ分野を中心とした生産活動が発展していることに対応するもので、モビリティ市場向けとしては、PVCレザーやPU合成皮革など内装向け表皮材の販売を手掛ける。
デンソー 車載ソフト関連子会社2社を再編 2026/7/13
デンソーは、ソフトウェア開発の完全子会社デンソークリエイトをデンソーに吸収合併する、および車両システム開発の完全子会社デンソーテクノの車載ソフトウェア事業をデンソーに吸収分割すると発表した。自動運転や電動化、コネクテッドなどのクルマの知能化が加速する中、車載ソフトウェア開発力強化を図る。2029年1月1日の効力発生を予定する。
ニッパツ タイにHDD用サスペンション新生産棟を建設 2026/7/16
ニッパツは、タイのNHKスプリングタイランド社ウェルグロー工場に、約150億円を投じHDD用サスペンション新生産棟を建設すると発表した。AI関連用途やデータセンター向け高容量HDD市場の需要拡大見据えたもので、外観検査工程の集約・効率化を図ることで、HDD用サスペンションの生産能力は最大1.6倍に拡張可能となる。2027年12月に竣工を予定する。
デンカ ER事業から撤退 2026/7/17
デンカは、エチレン・酢ビ・アクリル酸エステルの共重合体である特殊ゴム 「デンカER」事業から撤退すると発表した。デンカERは、アクリルゴムとフッ素ゴムの中間領域をカバーする耐熱性と耐油性に優れた特殊ゴムとして、1982年より販売し、主に自動車用ホース材料として使用されてきた。近年の自動車の電動化に伴い、今後の需要拡大が望めず、収益を確保することが困難と判断した。生産は2028年8月に終了、2030年3月末の販売終了を予定する。
統計
ニュースウォッチ
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