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クリーンエネルギー&プラスチック関連動向     2026/8/31
クリーンエネルギー&プラスチック関連動向     2026/8/31

クリーンエネルギー&プラスチック関連動向     2026/8/31

目次

水素、アンモニア、LOHC

川崎重工 川崎臨海部での水素製造設備建設に着手    2026/8/25

 川崎重工は、川崎臨海部での水蒸気メタン改質法(SMR)水素製造設備の建設に着手すると発表した。都市ガスを原料として、純度99.999%の水素を1日あたり18トン製造する。製造した水素は、日本水素エネルギー(JSE)が推進している液化水素サプライチェーンの商用化実証で、液化水素基地となる川崎LH2ターミナル(川崎市川崎区扇島)へ、高圧水素パイプラインを通じて供給を予定する。2029年春頃の完成を予定する。

合成燃料、バイオ燃料

住友重機 バイオメタノール製造実証が環境省事業に採択  2026/8/27

 住友重機械工業は、王子ホールディングス(王子HD)と共同で提案した「国産木材を主原料としたバイオメタノールの製造に関する実証事業」が、環境省の脱炭素型循環経済システム構築促進事業に採択されたと発表した。王子HDが保有する森林資源ネットワークおよび木質資源活用技術と、住友重機のガス化技術を組み合わせ、住友重機の愛媛製造所新居浜工場内に設置した実証設備で、国産木材および古紙からバイオエタノール製造の技術実証を行う。メタノール合成技術は東洋エンジニアリングより技術提携を受ける。

伊藤忠 米国ネブラスカ州でのe-メタン製造事業FEEDを開始  2026/8/28

 伊藤忠商事、大阪ガス、東邦ガスは、参画している米国ネブラスカ州での合成メタン(e-メタン)製造事業Live Oakプロジェクトが、基本設計(FEED)を開始したと発表した。ネブラスカ州ノーフォークで製造するグリーン水素と、バイオエタノール工場から回収するCO2を原料としてe-メタンを製造する。商用運転開始後は、日本顧客向けの供給を目指す。FEEDは、KBRとTecnicas Reunidasが実施する。コンソーシアムは、トタルエナジー、トリー・エナジー・ソリューションズ、大阪ガス、東邦ガス、伊藤忠商事が参画していて、商用運転後は、大阪ガスと東邦ガスはオフテイカーとなる。

CO2回収、DAC、CCUS

日本ゼオン JCCLとCO2分離回収製品の共同開発を開始     2026/8/24

 日本ゼオンは、CO2回収技術スタートアップJCCLと、JCCLが開発したCO2吸収剤の性能向上と量産化技術、およびCO2分離回収装置の大型化実現に向けた共同開発契約を締結したと発表した。JCCLは、CO2を40~60℃の低温で脱離可能とする吸収剤を開発している。日本ゼオンは、保有する材料設計技術および量産化技術を提供し、CO2分離回収製品の開発を加速させる。

住友商事など JOGMECと「先進的CCS事業」に係る業務委託契約を締結     2026/8/4

 住友商事、旭化成、ENEOS、JFEスチール、三菱ガス化学、三菱ケミカルの6社は、JOGMECが実施する先進的CCS事業船舶輸送案件に係る分離回収・液化・一時貯蔵・出荷設備の設計作業等の委託調査業務で、岡山県倉敷市水島エリアを対象とする「水島クラスター」として選定され、JOGMECと業務委託契約を締結したと発表した。6社は、水島クラスターから出荷が想定される液化CO2、年間343万トンについて、分離回収されたCO2の液化・一時貯蔵・出荷設備を共同利用するCCSバリューチェーンの構築に向けた設計・事業性検討を進める。

関西電力 JOGMEと先進的CCS業務を受託  2026/8/24

 関西電力およびコスモ石油は、JOGMECの先進的CCS事業船舶輸送案件に係る分離回収・液化・一時貯蔵・出荷設備の設計作業等の委託調査事業で、大阪府堺泉北エリアでのCCS事業に係る業務を8月21日に受託したと発表した。関西電力境港発電所およびコスモ石油堺製油所から排出されるCO2、年間約75万トンの境港港発電所での液化・貯蔵、コスモ石油桟橋から貯留地までの出荷に関する設計作業を実施する。

水ing 汚泥から電力とCO2の同時回収実証を開始    2026/8/25

 水ingは、京都大発スタートアップ・ライノフラックスと共同で、下水処理場やし尿処理場、産業排水処理施設などから発生する汚泥・固体残渣を対象とした電力とCO2回収を同時に行う「湿式ケミカルルーピング技術」の実証試験を開始したと発表した。湿式ケミカルルーピングは、バナジウムイオン電解液の還元反応でバイオマスを高純度のCO2に変換。還元バナジウムが酸化する際に発電を行う。従来のバイオマス発電は燃焼エネルギーにより電力を発電するのに対し、湿式ケミカルルーピングでは燃焼設備が必要ないため装置のコンパクト化を図ることができ、発電効率も乾式バイオマス発電に比べ2~4倍高率になる。今回の実証では、ライノフラックス研究所内に設置した、最大出力1kW規模の小型実証装置を使用し、2027年1月まで試験を行う。

NGK 米Aircaptureと協業でDAC実証を開始       2026/8/25

 NGKは、米国のDAC設備設計・開発・設置スタートアップAircapture社と、DAC技術の社会実装に向けた協業を開始したと発表した。曾澤高圧コンクリートの福島RDMセンターに設置したDAC実証設備に、Aircaptureが開発したDACシステムと、NGKが開発するDAC用セラミックの技術を組み合わせ、性能・運用面での評価を行う。NGKは、自動車排ガス浄化用セラミックスで培った技術を応用し、ハニカム構造のDAC用セラミックスを開発している。ペレットによるCO2吸着に比べ、高効率でCO2を回収できるほか、圧力損失の削減、エネルギーおよびシステムコスト削減などの効果が期待される。NGKは、将来的なDAC市場拡大に対応できる量産体制の構築を進めているとしている。

三菱重工 CO2回収装置CO2MPACTフルモジュールにニューモデルを投入   2026/8/26

 三菱重工は、中小型CO2回収装置「CO2MPACT」シリーズにニューモデルを投入すると発表した。これまでのCO2MPACTルモジュールは、7万トン/年のCO2回収量が最大であったが、45万トン/年クラスの商用化を実現した。幅広い排ガス源に対応し、モジュール率90%以上に拡大したことにより、従来工法に比較して6~12か月の納期短縮が可能となる。

INPEX 柏崎水素パーク枯渇ガス田へのCO2圧入を開始      2026/8/27

 INPEXは、新潟県柏崎市にて実施している「ブルー水素・アンモニア製造・利用一貫実証試験」で、水素製造過程で副次的に発生するCO2を、既にガス生産を終了した東柏崎ガス田平井地区の貯留層へ圧入を開始した発表した。日揮グローバルとBASFが共同開発した高圧CO2回収技術「HiPACT」を用いて、水素製造設備から発生するCO2の分離・回収を行っている。CO2地中貯留は、JOGMECとの共同研究として実施している。

運搬・貯蔵、燃焼、その他

MHIET 発電用KUガスエンジンの水素混焼仕様を確立        2026/8/27

 三菱重工エンジン&ターボチャージャ(MHIET)は、コージェネレーションシステムとして使用されているKUガスエンジン(発電出力3.65~5.75MW)の水素混焼仕様を確立し、提案活動を開始したと発表した。定格相当出力で水素混焼率50%(体積比)までの安定燃焼を確認した。

体制

ENEOS NUC 低圧法LLDPE製造設備の停止       2026/8/21

 ENEOS NUCは、川崎工業所での低圧法直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)のユニポール法ポリエチレン製造設備を、2028年 3月に停止すると発表した。ENEOSが、川崎地区のエチレン製造装置1基の停止を予定していて、LLDPE原料のブテン-1製造装置も付随して停止すること。また、国内でのPE需要は減少傾向にあることや中国などアジアでのPE製造能力増強により競争力が低下していることから製造設備停止を決定した。

クラサス パーシャル・スピンオフを実行へ      2026/8/25

 レゾナックホールディングスが、2026年10月1日付で子会社であるクラサスケミカルのパーシャル・スピンオフを実行すると発表した。レゾナックHDが保有する普通株式1株を、クラサスケミカル株式1株の割合で現物配当を行う。これによりクラサスケミカルは、東京証券取引所に上場する。

プラスチック

三井化学 バイオポリオール「エコニコール」を使用したインソールを共同開発    2026/8/25

 三井化学は、靴部品・フットケア製品合企業村井と共同で、植物由来のバイオポリオール「エコニコール」を使用したインソールを開発したと発表した。エコニールは、ひまし油を原料としたポリウレタン用ポリオールで、従来の石油系ポリオールと比較して、LCA全体でGHG排出量を削減できる。開発したインソールは、スピングルカンパニーの機能性ウォーキングインソール「SPI-103」として採用された。

ニュースウォッチ

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