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クリーンエネルギー&プラスチック関連動向     2026/6/1
クリーンエネルギー&プラスチック関連動向     2026/6/1

クリーンエネルギー&プラスチック関連動向     2026/6/1

政策・規制、審議会

JH2A 高市首相に水素社会実装に向け取組強化を要望        2026/5/29

 水素バリューチェーン推進協議会(JH2A)は、高市早苗内閣総理大臣に対し、政策提言「水素の社会実装と我が国水素産業の持続的成長を目指して」を手交したと発表した。

 世界の水素市場は構造展開期であるが、欧米、中国は積極的に投資を行って将来の水素産業の強化を推進している。水素の取り組みは「エネルギー安全保障」「産業競争力強化」「脱炭素・GX」の視点で重要である。現時点では、まだ日本に競争優位性があり、国際競争力に勝つためには、官民連携による投資促進が今すぐ必要としている。

 活動を推進するため政府に要望する支援としては、①Hard to Abateなどセカンドムーバー創出促進、②カーボンプライシングを活用した環境価値の創出、③海外展開など市場獲得に向けた国際標準化などを揚げている。

 民間の取り組み提案としては、モビリティセクターをはじめとして、発電、化学、製鉄などのセクターに展開する「水素大動脈」構想。また、会員企業が、「輸送」「燃料」「原料」の調達の内1%について水素等を活用する「水素1%調達宣言」を行い、水素需要拡大に取り組むとしている。

合成燃料、バイオ燃料

出光 ATJ-SAFサプライチェーン構築検討     2026/5/27

 出光興産は、森空バイオリファイナリー(森空BF)と共同で、国産木材由来バイオエタノールによる国産ATJ-SAFサプライチェーン(SC)構築に向けた覚書を締結したと発表した。森空プロジェクトは、日本製紙、住友商事、Green Earth Institute(GEI)3社が、2023年2月に「森の力を空飛ぶチカラに」をスローガンに発足させたプロジェクトで、以降、日本航空、エアバス、住友林業が参画し、2025年7月に合同会社を設立した。森空BRが計画する第二世代バイオエタノール(E2G)を、出光が進めるATJ-SAF製造につなげ、原料開発からSAF利用までのSC構築を検討する。

コスモ 東京都の国産SAF利用促進事業に採択 2026/5/27

 コスモエネルギーHDはグループ会社であるコスモ石油マーケティングが、国産SAFの羽田空港での供給について、東京都が国産SAFと海外産SAFとの価格差を補助する「2026年度国産SAF利用促進事業」に採択されたと発表した。コスモHDは、事業を通じて、羽田空港へ就航する航空会社での国産SAFの利用拡大が促進されると期待するとしている。

日揮 オマーンでソルガムを原料としたSAF生産を検討 2026/5/28

 日揮HDは海外EPC事業会社日揮グローバルが、中部電力と共同で、JCCP国際・ガス・持続可能エネルギー協力機関が公募した「令和8年度産油・産ガス国事業環境整備等事業」に提案した「ソルガムを原料とするSAF生産の事業性調査」が採用され、日揮グローバル、中部電力、JCCP3者間で事業に関する参加契約を締結したと発表した。事業では、中部電力が行ってきたSAFおよびバイオエタノール活用の向けた研究成果を活用し、オマーン国営石油会社(OQ)を対象社として、ソルガムの栽培試験やソルガムを原料としたSAF生産プロセスの検討および経済性・事業性評価の調査を行う。日揮グローバルは、将来の事業化・プラント建設を見据えた検討を行う。期間は2026年度末までとしている。

CO2回収、DAC、CCUS

JFEエンジ 苫小牧CCS事業の基本設計業務を受注    2026/5/25

 JFEエンジニアリングは、石油資源開発(JAPEX)より、北海道苫小牧エリアでのCCS事業での設計業務「CO2圧入設備建設に係る基本設計業務およびCO2輸送パイプライン建設に係る基本設計業務」を受注したと発表した。今回の基本設計業務は、CO2を地下へ圧入するための地上設備、および複数拠点を結ぶ長距離CO2輸送パイプライン設備の設計・検討を行う。JAPEX、出光、北海道電力3社は、JOGMECより委託された苫小牧CCS事業を推進していて、2027年度以降のEPC、2030年度の事業化を予定している。

体制

三菱ケミカルGr 石油化学事業の分社化検討を開始    2026//25

 三菱ケミカルグループは、連結子会社である三菱ケミカルの石油化学事業について、他社との統合・再編を見据えた石油化学事業を主体とする基礎化学品事業の分社化に向けた検討を開始したと発表した。日本国内での需要構造変化や東アジアでの競争力低下を背景に、石油化学事業の事業基盤強化のため、業界全体を視野に入れた再編・統合といった改革を目論む。基礎化学品事業を中心に検討を進めるが、今後の検討状況によって対象は変わる可能性があるとしている。2027年度中の分社化実行を目指す。

プラスチック

太陽石油 廃プラケミカルリサイクル事業を開始 2026/5/25

 太陽石油は、長崎工業と共同で、中・四国地方から排出される使用済み廃プラスチックを対象とした油化ケミカルリサイクルによる資源循環事業を開始すると発表した。長崎工業が域内で回収・選別した廃プラスチックを原料として、小型油化装置にて廃プラスチック分解油を製造し、太陽石油に供給する。太陽石油はこれを四国事業所(愛媛県今治市)で受け入れ、既存の石油精製設備で処理する事で、各種ケミカルリサイクル製品を製造・販売する。当初、年間800トン規模での処理を計画し、段階的に処理能力の拡大を図る。

出光 リニューアブルSM原材料プラがソニーのテレビに採用   2026/5/28

 出光興産は、バイオマス由来ナフサを原料として、マスバランス方式によりバイオマス特性を割り当てたリニューアブルスチレンモノマー(リニューアブルSM)を原材料としたプラスチックが、ソニーのテレビ「BRAVIA 9 Ⅱ」の一部モデルに採用されたと発表した。採用は、リニューアブルプラスチックの導入を通じて化石資源由来のバージンプラスチックの使用量ゼロを目指すソニーの取り組みとして、ソニーが三菱商事と立ち上げたプロジェクトにより実現した。

東レ 100%バイオベースナイロン66の製造技術を確立 2026/5/28

 東レは、タイのPPT Global Chemical(GC)との取り組みで、デンプン残渣を原料とした100%バイオベースナイロン66の製造技術を確立したと発表した。工程は、食料用途キャッサバイモからでんぷんを製造する過程で発生する残さ(キャッサバパルプ)を糖化しグルコースを製造、GCが保有する発酵株を用いて糖からムコン酸を生産。ムコン酸をアジピン酸に変換・精製。バイオベースアジピン酸およびバイオベースヘキサメチレンジアミン(HMDA)から、ナイロン66重合および繊維化を行った。東レは、今後、ムコン酸およびアジピン酸製造のスケールアップとコストダウンに取り組み、2028年度の100%バイオベースナイロン66を用いた繊維製品の販売開始を目標に、サプライチェーン構築を進めるとしている。

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