技術、製品
東レ LiBの負極集電体に適用可能なフィルムを開発 2026/7/29
東レは、酸化・還元耐性、金属密着性、機械特性、熱特性といった集電体材料に要求される特性を満たす負極集電体用フィルムを開発したと発表した。開発フィルムは、従来リチウムイオン電池(LiB)の集電体に使用されてきた銅箔から代替することが可能となる。LiBの高エネルギー密度化要求から、軽量化ニーズが高まり、集電体のフィルム開発が進んでいる。東レは、高分子設計技術とフィルム成膜技術により、集電体に要求される4特性を満足する樹脂フィルム基材を開発し、実電池評価で従来の銅箔集電体と同等の性能を確認した。厚さ4.5μmの標準グレードについては量産機で広幅成膜を確立している。今後、モバイル機器やドローン、eVTOLなどの中小型電池での実用化を進めるとともに、EVやエネルギー貯蔵装置(ESS)など大型電池への適用も視野に入れる。

新事業
日本特殊陶業 SOFC・太陽光・蓄電池を組み合わせた工場EMS実証を開始 2026/7/30
日本特殊陶業は、岐阜県可児市にある日特スパークテックWKS二野工場内に設置した実証施設「N-Terrace」で、2026年7月より、SOFC58kW、太陽光発電システム10kW、蓄電池100KVAを組み合わせたエネルギーマネジメントシステム(EMS)の実証を開始したと発表した。気象情報から予想される太陽光の発電量や蓄電池の残量と、生産計画から予想される電力使用量をAIが分析し、最適なエネルギー計画を立案。生産計画とEMSを連係させ、生産量に応じたユーティリティ設備の最適台数制御や、運転の効率化スケジュールをAIが組み立てる。三浦工業製SOFCのセルスタックには、森村SOFCテクノロジーの製品が搭載され、効率約63%の発電を行う。
体制
フジオーゼックス メキシコ子会社の生産能力増強 2026/7/27
エンジンバルブ等製造販売のフジオーゼックスは、メキシコの連結子会社FUJI OOZX社に約100米ドルを投資して、建屋の増築と生産ラインの新設を行うと発表した。北米の需要動向およびUSMCA等米国規制を含む経済安全保障・通商政策の対策として現地の生産能力増強を図る。2027年10月の稼働開始を予定する。
愛知製鋼 インド・バルドマン社鍛造事業新工場が起工 2026/7/30
愛知製鋼は、インドの特殊鋼メーカー・バルドマン・スペシャル・スチールズ社との協業で推進している鍛造事業の新工場の起工式を2026年7月27日に執行したと発表した。愛知製鋼は、2019年より技術支援を行ってきたバルドマン社に出資、2025年6月には増資を行い、現在約24%の株式を保有している。新工場では、鍛造品の製造を行い、インドに進出する日系自動車メーカー・現地部品メーカーのほか、インド国外への供給も視野に入れる。
ジェイテクト 欧州自動車事業の譲渡を完了 2026/7/31
ジェイテクトは、2026年5月にドイツの金融投資会社DUBAGグループ傘下の会社に株式譲渡契約を締結した、欧州顧客向け自動車部品製造連結子会社7社の譲渡が、予定より1か月早い7月31日に完了したと発表した。譲渡7社は以下の通り。JTEKT EUROPE S.A.S.(フランス)、JTEKT COLUMN SYSTEMS FRANCE S.A.S. (フランス)、JTEKT CZECH REPUBLIC S.R.O.(チェコ)、JTEKT AUTOMOTIVE MOROCCO S.A.S.(モロッコ)、JTEKT TORSEN HOLDINGS S.A.(ベルギー)、JTEKT TORSEN EUROPE S.A. (ベルギー)、JTEKT TORSEN NORTH AMERICA, INC.(米国)。
決算
ニュースウォッチ
- マザーサン、ユタカ技研と新日工業の株式取得を完了 2026/7/24
- NGK、再生エネの地産地消支援を事業化 設備導入や運用保守など一気通貫で提供 2026/7/27
- 三菱ケミカル、モビリティなど向けに剛性と耐久性を両立したCFRP材料を開発 2026/7/28
- EV部品の溶接回数2分の1以下に オティックス、金属貫通で新手法 2026/7/29
- TPR、DC用内燃部品増産 発電機向け新ライン 2026/7/29
- 樹脂車部品ニフコ、印5カ所目の工場建設 2026/7/28
- イクヨ、取引先持株会を設立 株主価値共有で連携強化 2026/7/29
- 河西工業、国内でマザー拠点確立 寒川工場は存続 2026/7/31
- デンソー「米国で現地調達を前倒し」 トヨタ系車部品、保護主義警戒 2026/8/1