技術、製品
デンソー 令和8年度全国発明表彰で発明賞を受賞 2026/6/16
デンソーは、発明協会が主催する令和8年度全国発明表彰で、「EVの走行中霜取りを可能とするヒートポンプを活用した熱マネジメントシステムの発明」(特許第7392296号)が評価され、発明賞を受賞したと発表した。受賞した特許は、ヒートポンプ暖房時の室外器への着霜による効率低下および冬季の航続距離低下という課題に対し、放熱部への冷水の流量を制御し、異なる温度の水を混合しながら水温を段階的に調整することで、安定的な除霜性能を確保した。これにより、走行中の除霜が可能となり、着霜環境下において電動車の航続距離を約20%向上させた。
フタバ産業 レクサス新型ESに複数部品が採用 2026/6/16
フタバ産業は、レクサスの新型ESに、インパネリインフォースメントやエプロン、ルーフサイドインナ、ホイルハウスインナ、ロッカーインナなど複数部品が採用されたと発表した。インパネリインフォースメントでは、パイプ中心を大きくずらし縮管加工する全偏芯巻きパイプ成形を採用したことで、インパネ上面を14mm下げることに寄与した。また、100%鉄スクラップを原料としたリサイクル鉄をインパネリインフォースメントのブラケットに使用した。

三菱ケミカル アウディQ3ドアパネルにバイオエンプラが採用 2026/6/16
三菱ケミカルは、アウディが2025年10月に発売を開始した新型Audi Q3のドアスイッチパネルに、植物由来のバイオエンプラ「DURABIO」が採用されたと発表した。アウディの内装材にDURABIOが採用されたのは初めてとなる。
ワコール Meloop技術によるアームレストを人テクに出展 2026/6/17
ワコールは、BASFジャパンと協業を行い、自動車産業分野に進出すると発表した。ワコールは、樹脂を熱溶融し、紡糸ノズルから押出し、引き延ばすことで極細繊維を熱融着させ成形する技術「Meloop」を保有している。単一素材でリサイクルしやすい、3Dプリンタ制作型に吹き付けるため金型が不要などの特徴があり、これまでBASFのTPUエラストランと組み合わせ、スポーツブラ用プラカップなどに活用してきた。今回、人とくるまのテクノロジー展 2026 NAGOYAに、Meloopを活用して製作したアームレストのコンセプトモデルを出展し、自動車部品への応用可能性を検討する。

新事業
エフ・シー・シー DAT BIKE向け電動二輪車用e-Axleの量産を開始 2026/6/17
エフ・シー・シー(FCC)は、資本業務提携先であるDAT BIKE(シンガポール)より、重希土類を用いない磁石を使用した二輪用e-Axleおよびフットレストやヘッドランプフレームなどの車体構成部品の受注を受け、FCCベトナムでの量産を開始したと発表した。e-Axleは、後輪側面設置の最大出力5kWのモータユニットで、DAT BIKEのERA E1、E2機種に搭載される。納入先はDAT BIKEのベトナムとなる。

エフ・シー・シー FC向けセパレータを受注 2026/6/17
エフ・シー・シー(FCC)は、水素燃料電池(FC)スタック用セパレータの受注を獲得したと発表した。受注製品は、アノード/カソードプレートで、定置用および商用車用FCに搭載される。2028年以降の量産を予定する。FCCは、2023年よりスウェーデンのCell Impact社と技術提携を行い、Cell Impact社の特許技術インパクト成形機をFCC工場内に設置し、開発を行ってきた。インパクト成形では、表面平滑性や断面のコーティング成膜性が従来成形手法に比べ優れる。FCCは、今後バイポーラプレートの開発も進めるとしている。
愛三工業 JAXAの宇宙戦略基金に採択 2026/6/19
愛三工業は、島根大学を代表機関として、NTTデータザムテクノロジーズ、北海道大学との共同プロジェクト「高比推力・長寿命化推進技術に資するTa(タンタル)合金積層造形および耐酸化コーティング開発」が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙戦略基金(第二期)に採択されたと発表した。プロジェクトでは、国産スラスタエンジンの燃費性能を5%向上させるため、Ta合金の設計、積層造形プロセス、超高温耐酸化コーティング技術開発を行う。愛三工業は、超高温下でTa合金を酸化から保護する超高温耐酸化コーティングのプロセスの開発を担当する。愛三工業は事業ポートフォリオの多角化を目指し、これまで宇宙産業への参入に向けた取り組みを進めてきた。今回の採用により宇宙産業への第一歩を踏み出した。今後、さらなる成長・拡大を目指すとしている。
M&A、出資
イクヨ 河西工業の持株比率を29%程度まで引き上げへ 2026/6/17
イクヨは、河西工業の持株比率を15%程度まで引き上げる目標を、29%程度まで引き上げると発表した。イクヨは、2026年4月22日に河西工業の株式取得意向を公表して以降、河西工業と協業および連携の協議を進めてきた結果、両社の生産技術や経営リソースの統合が中長期的な企業価値向上に不可欠との認識に至ったとしている。イクヨは、2026年9月末での公開買付け期間を2027年3月末まで延長し、持株比率29%程度とし、河西工業を持分法適用関連会社化する意向だ。
河西工業は、6月16日、イクヨが株式の11.79%を保有し、主要株主が日産自動車からイクヨに異動したと発表した。
豊田合成 宇宙輸送システムを開発するスタートアップに出資 2026/6/19
豊田合成は、大気圏への再突入技術を軸に地球に帰還可能な人工衛星を開発する東北大学発のスタートアップElevationSpaceに出資したと発表した。宇宙関連ビジネスは、今後成長が見込め、豊田合成の技術が活かせる分野の探索を見据え、知見を深めるために出資したとしている。豊田合成CVCによる投資となる。
体制
エフ・シー・シー インド、ベトナムでの事業体制を強化 2026/6/18
エフ・シー・シー(FCC)は、インドとベトナムでの事業体制強化を発表した。
インドでは、インド現地法人の開発・営業・調達機能を統合したFCC Research & Technology Indiaを新設するとともに、インド市場での事業開発を拡大させるため、日本国内に「インド四輪事業化プロジェクト」を発足させた。インドでの四輪事業の拡大に向け、マーケティング、拡販、生産体制、現地化方針などの事業戦略の立案を推進する。
ベトナムでは、DAT BIKE向けe-Axleの量産を受け、ホーチミンオフィスを開設し、2026年6月より活動を開始した。今後、ホーチミンオフィスをベトナムでの事業推進の中核拠点として、現地パートナーとの連携を強化。将来的には、ASEAN地域への事業展開も視野に入れる。
統計
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